CARTA HOLDINGSは、2019年1月に株式会社サイバー・コミュニケーションズと株式会社VOYAGE GROUPが経営統合し発足しました。
約20社を傘下に擁し、デジタルマーケティング支援、広告配信プラットフォーム運営、メディア運営、販売促進DX(デジタルトランスフォーメーション)支援、新卒エンジニア採用支援など、デジタルを起点としたあらゆる事業を展開しています。
ミッションに「The Evolution Factory」を掲げ、CARTA HOLDINGSが持つデジタルの知見と経験、事業開発力、そして約1500名の社員の多様な価値観をもとに、日本の産業や社会の進化にむけて尽力しています。
2022年4月に再編された東証の新市場区分では「プライム市場」に属し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に積極的に取り組んでおります。
統合までの2社の沿革、統合背景、事業ドメインなどをまとめた採用説明資料を下記リンクから確認いただけます。
※CARTA HOLDINGS 採用説明資料※
fluctとは
▼事業
株式会社fluctは「パブリッシャーの成長を共創する」をミッションにWebメディアやスマートフォンアプリに対し、SSP(Supply-Side Platform)「fluct」と国内で3社のみ認定を受けた「サイト運営者向けGoogle認定パートナー」として、「DoubleClick Ad Exchange」の導入及びコンサルティングを行うメディアマネタイズ支援事業を軸としたアドテクノロジーカンパニーです。
(参考リンク:そーだいなるVOYAGE GROUPの裏側 #fluct 編 広告配信の舞台裏の技術者たち)
▼fluctの挑戦
- テクノロジーの力をつかって「メディアの成長を共創する」
- メディア、広告主、ユーザーにとって三方良しの事業を作り上げる
- 数百億/日のリクエストから日々の営業履歴まで、すべてのデータを束ねてデータから事業を加速させる
業務内容
▼概要
fluct内の会計処理が円滑に進む様にシステムを開発、保守することがメインの業務です。
会計システムを開発するだけでなく、プロダクトの価値向上を目指す会計フローの見直しやリアーキテクティングを行うことで事業の効率化、システム全体のモダン化を一緒に進めていきます。
▼詳細
- 関わっていただくシステムはfluctを利用しているメディアへの支払額をアウトプットするシステム
- インプットは広告主からの支払いやfluct周辺サービスの利用状況
- 保守には会計システムに関する依頼対応やインフラの調整などが含まれる
- 直近の取り組み事例
- 海外からの自動契約に対応できるように多言語化対応&データベース更新
- 特殊な会計パターンに対応するためのフロー提案、追加
- バッチを EC2 から ECS へ移行
- 本番データベースのスナップツール
こちらのポジションも同じチーム内で募集しています。
- 【ソフトウェアエンジニア】国内最大級のSSPを支える会計システム開発※PHPやGolangの開発経験者歓迎※
- 【業務効率化エンジニア】広告配信のためのオペレーションのサポート・自動化で運用効率UP/ミスの削減を目指す
fluct の会計システムとその難しさについて
▼backbone(会計システム)が作られた背景
2010年頃、元々オペレーションの方々が手作業で計算したり整形していた業務を自動化しようとAdingoCoreSystem (ACS)というシステムが作られました。
そのシステムは会計業務の一部を自動化する様な役割で作られたもので会計フローをガッツリ自動化するという目的では作っていませんでした。
ACSの誕生から5年以上後になって事業的に扱っているプロダクトの複雑性が増したタイミングでACSから新たなシステムとして移行されたのがbackboneと呼ばれる今の会計システムです。
しかしこの時にも突貫工事でありコード管理ツールへの載せ替えやシステムの作り替え、AWS移行などを最低限やったものの、根本的なドメイン整理やリアーキテクティングは出来ませんでした。
backboneの誕生から数年で旧システムであるACSを廃止し、backboneがfluctのプロダクト成長においていかれない様にシステムをアップデート、保守していました。それでも突貫で作ったbackboneを根本的に良くするには元々少人数で対応していたため時間も人手もたりませんでした。
そのために今までbackboneを保守してきましたが、成長を続けてきたfluctのプロダクトを支える会計システムとしては合わないものとなり手作業のオペレーション業務が増えています。
これを改善するためにはシステムを大きく改修する必要があるのですが、継ぎ足し、突貫工事、リソース不足によって発生した負債と最適な業務フローを考えた結果、
新しく作り直した方がコストが低くドメイン整理のタイミングにもなるという決断をしました。
今はその作り直しをするための準備をしている段階です。
▼fluctの基幹システムについて
今回の話の対象になるのはfluctにおける配信システムではなく、会計システムや請求書システム、利用契約システムなどです。
その中で、まず第一に上がるのが「会計システム」です。
デマンドからの様々なフォーマットのレポートやどのレポートを正にするかなど計算方法の違いを吸収して売上/原価を計算し、さらに特殊な契約や配信方法によって別途金額を差し引きしたり計算方法を変えたりしながら、最終的には媒体ごとの支払い金額を確定し支払い請求レポートを作成するところまでがbackbone「会計システム」の責務になっています。
backboneの所でも書いた媒体ごとの支払い金額を確定した支払い請求レポートを請求書の形にして吐き出す薄いシステムが「請求書システム」になっています。
業務フローとしては順番が逆になりますが、媒体社様がfluctを利用してもらう場合の一番最初の利用申請、法務や運用などによる審査/承認を司るのが「申し込み/審査システム」になっています。
基本的にはこれらのシステムは同じ人が担当しています。
新しく人が入った場合も当分は同じ担当範囲になると思います。
▼backbone(会計システム)の難しさ
- 外部要因による流動性
インボイス制度などを代表とする法律の変化に伴ってロジックが変化するため、それに追従できる様な柔軟な設計・改善が必要になります。 - 会計ならではの複雑性
デマンドや媒体ごとの差異を吸収するために処理が複雑になったり、特殊な契約や配信方法によって例外的な処理が計算の途中に差し込まれることで処理を追い辛くなったりします。 - システムで会計処理を行う際の実装上の厳格性
例えば外部との金銭のやり取りは信頼性に関わる部分なので小数の取り扱いや計算処理の設計で厳密な扱いをしなければならなかったり、数年前の計算を遡って調査する事もあり、時系列毎や媒体毎に調整が発生し様々な文脈での再会計が発生するためそれらを簡単に追える様なデータモデリングなどが求められます。
▼求めること
- 作って終わりではなくプロダクトにオーナーシップを持って継続的に貢献・改善すること
- 複雑な会計フローを整理しシステムに落とし込むこと
- 開発チームだけではなくオペレーションメンバーや経理メンバー等、複数の職種を巻き込み仕事が出来る協調性があること
▼強み
- 広告事業の複雑性、時代による変化を読み解き、新たな取り組みを続けてメディアと向かい続けてきたビジネスチーム及び開発チームであること
- ミッションクリティカルなシステムでありながらも、小さくリリースし改善し続けられている。年間約2200回リリース(2021年)
- フロントエンド、サーバサイド、SRE(Service Reliability Engineering)、CRE(Customer Reliability Engineering)それぞれの領域のエキスパートがビジネスと密に連携し、新規のサービスを生み出す能力
- 絶え間なく増え続ける機能をReadability及びTestabilityを高く保ちながら更新し、相互にレビューし合い、都度リファクタリングやリアーキテクティングをしながらも事業を前に進める設計及び実装力
▼やりがい
- fluctの成長に伴って扱うプロダクトが増え、システムが会計フローと乖離し始めているので現状の会計業務を見極めてそれにあった形で大規模に改修を経験できる
- 広告事業の複雑性、時代による変化を読み解き、新たな取り組みを続けているfluctプロダクトの複雑な会計処理を整理してシステムに落とし込めるところ
▼得られるスキル
- 要望を鵜呑みにせず、課題の本質を見極める力
- 業務を整理して今以上に最適なフローやシステムを考える力
- お金を扱う繊細なシステムを開発する力
▼業務で触れることになるツールや技術スタック
- 言語
- PHP8.x or 7.4(Laminas, Symfony, Slim)
- React(Redux, Recoil, Hooks)
- TypeScript
- CDK(Golang)
- インフラ
- AWS
- EC2
- ECS
- SES
- RDS(MySQL 5.7), CDK Pipeline
- 環境構築
- Docker
- CircleCI
- Jenkins
- GitHubActions
- モニタリング
- Datadog
- Redash
- コード管理
- GitHub
- GitLab
- コミュニケーションツール
- Slack
- Backlog
▼参考記事
- fluctのCTOが考える、楽しく仕事をするために必要な3つの“モノ”とは
- 中途入社から半年でインターンのサポーターに抜擢、業務にフルコミットし事業貢献し続けるエンジニアの大事にしていること
- 数々の新規事業を生み出してきたベストエンジニアが考える、仕事をする上での“心得”
- きっかけは新領域への挑戦。fluctが音声広告の開発を通して見えたものとは
応募資格
▼必須要件
- Web アプリケーションの開発経験
- システムアーキテクチャの設計から運用までの経験があること
※業務・プライベート問わずサーバーサイドの開発経験を保有していることが望ましい
- システムアーキテクチャの設計から運用までの経験があること
- 必要とあれば学べる人
▼歓迎スキル
- PHPやGolangを用いた開発経験
- SoR(System of Record)の開発経験
- 会計に関わる資格や監査対応の知識
- 広告事業者での開発・運用経験
- 現状のアプリケーション構成から離れ、あるべき姿を考え、実現する実装力
- 職種の異なるメンバーと密にコミュニケーションを取りながら働いた経験
選考フロー
カジュアル面談 ※希望に応じて対応可能
書類選考
面接(3回程度)
※上記をベースに選考回数・面接官は変更する可能性があります
※入社後のオンボーディング、就業支援を行う観点から選考の途中で適性検査を実施いたします
エンジニアリングの文化
CARTA GUIDE
CARTA HOLDINGSのエンジニアリング文化・事業・制度・働く環境などをご紹介しています。
技術力評価会
技術力評価会というエンジニアによる組織を越えた能力評価の仕組みがあります。
成長を加速させるためには自らの経験だけではなく、客観的なフィードバックが重要です。チームを横断して仲間と相互にフィードバックしあい、お互いに継続的に成長することを大切にしています。2011年から継続しており、毎回みんなで振り返りを行って仕組み自体を改善し続け、共につくる評価制度となっています。
書籍
『事業をエンジニアリングする技術者たち ― フルサイクル開発者がつくるCARTAの現場』
テスト駆動開発でもおなじみの 和田(@t_wada)さん が、CARTA HOLDINGSに在籍する主要なソフトウェアエンジニアにインタビューし、その内容をラムダノートの 鹿野さん の協力のもと本としてまとめていただきました。 当社におけるビジネスとソフトウェア開発の在り方を濃縮した1冊に仕上がっていると思います。
- エンジニアポータルサイト:CARTAのエンジニアリングに関する情報をまとめています
- TechBlog:日々実践しているエンジニアリングについての情報を発信しています
- YouTube:エンジニアたちによるイベント動画などを配信しています
- Twitter:エンジニアリング関連の情報をつぶやきます
- connpass:定期的にエンジニアたちによるイベントを開催しています
- 勉強会・読書会:社内外のメンバーが集まり様々な勉強会や読書会が開催されています
- 技術カンファレンス:様々な技術イベントに協賛・登壇しています
- 技術コーチ:和田(@t_wada)さんに、週1で設計相談・ペアプロ・勉強会サポートなどをしていただいています
環境への投資
- PC: Macbook Pro、Windows、etc から選べます
- ディスプレイ: 2枚でも3枚でも追加可能です
- PC周辺機器: 準備のないPC周辺機器が利用したい場合、各自購入の上で経費精算可能です
- 椅子: OKAMURA バロン、シルフィー、etc
- 席: 自席もありますが、それ以外にも仕事できる場所が豊富にあります
- リモート: 急な用事や災害時など、いつでもリモート可能です
- OASIS: 社内Library。技術書・ビジネス書・マンガなどが借りられます
- ※Covid-19感染対策の為、働き方は柔軟に対応しております
職種 / 募集ポジション | fluct SSP開発本部 ソフトウェアエンジニア(backbone) |
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雇用形態 | 正社員 |
給与 |
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勤務地 | ※2023年末に虎ノ門に移転予定です https://cartaholdings.co.jp/news/20230213_2/ |
勤務時間 | ・標準労働時間 8時間(スーパーフレックス制度を導入) ※9:30〜18:30の間を目安に勤務する社員が多いです ・休憩時間 60分 ・所定時間外労働 有 ※始業時刻及び終業時刻については社員の自主的決定に委ねるが、自主的決定に委ねる時間帯は、午前6時から午後10時までの間とする。 |
休日 | ■休日休暇 完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、年次有給休暇、慶弔休暇、ボーナス休暇、失効年次有給積立休暇 ■有給休暇(入社月によって以下変動。いずれも終期は12月31日で、翌1月からは次休暇年度となります) 1月〜2月入社:14日 3月〜4月:12日 5月〜6月:11日 7月:8日 8月:6日 9月:4日 10月:3日 11月:2日 12月:1日 入社日問わず、次休暇年度より17日 |
福利厚生 | ・社内BAR(アルコールをフリーで提供) ・保険(団体割引 GLTD任意保険) ・歯科検診、脳ドック(30歳以上対象) ・ベビーシッター割引 ・アップル優待販売 ・ローソンチケット ・不動産賃貸・購入割引 ・英会話学校割引 ・電通契約施設利用可能 ・選択制確定拠出年金制度 ・キャリア開発プログラム ・オンライン診療を活用した低用量ピル服薬支援制度 |
加入保険 | 各種保険:健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 ※健康保険:関東ITソフトウェア健康保険組合に加入 |
受動喫煙対策 | 喫煙室設置 |
固定残業代 | ・所定外労働45時間および深夜労働15時間相当(163,636 円~)を含む ・上記を超えた分の割増賃金は別途支給します。 ※ 月45時間を超える時間外勤務、月15時間を超える深夜勤務についての割増賃金はそれぞれ別途支給します。 |
労働条件 | (1)業務内容 求人票に基づく (2)労働契約の期間 定めなし (3)勤務地 求人票に基づく (4)勤務時間、残業有無、休憩、休日 ・標準労働時間 8時間 ・休憩時間 60分 ・所定時間外労働 有 ・休日:土・日曜日、国民の祝日 ・休暇:上記記載の通り ・スーパーフレックス制度 ※フレックスタイム制が適用される為、始業時刻及び終業時刻については社員の自主的決定に委ねるものとする。 ただし、始業時刻及び終業時刻につき自主的決定に委ねる時間帯は、午前6時から午後10時までの間とする。 (5)賃金形態 年俸制 (6)賃金(基本給、定額手当 等) ベース給+固定残業代+残業手当(45時間超過分)+諸手当 諸手当に関しては別途記載の通り (7)社保の有無 有(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険) (8)試用期間の有無と試用期間中の労働条件 有:3ヶ月の試用期間。労働条件に変更なし (9)募集者の氏名、名称 株式会社CARTA HOLDINGS (10)管理監督者の有無 有 |
受賞・認定 | ■えるぼし認定 厚生労働省から女性活躍推進企業が受けられる認定制度で、最上位の3つ星を獲得しています。 |
会社名 | 株式会社CARTA HOLDINGS |
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設立年月日 | 1999年10月8日 |
代表者 | 代表取締役会長兼CEO 宇佐美 進典 代表取締役社長兼COO 新澤 明男 |
従業員数 | 1,526名(2022年12月末時点) |
本社所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-21-1 渋谷ソラスタ15F |