★当社について
当社は再生可能エネルギー開発(太陽光や風力、バイオマス等の自然由来のエネルギー事業開発や発電所の施工等)や新電力事業(自宅やオフィスで使用する電気の販売等)を展開しています。
世の中がカーボンニュートラルや脱炭素といった環境へのアプローチを加速させている中、当社は28年に渡りこれらの課題に向き合ってきました。また事業展開するにあたり、開発地域への地元貢献や地産地消等、地域とのつながりも重視しており、単に開発をする・事業を強化するだけにフォーカスしていないところが特徴です。
当社で働くことが、直接的/間接的に関わらず世の中への社会貢献に繋がります。少しでも興味をお持ちいただけましたら是非ご応募くださいませ。面接で皆様にお会いできることを楽しみにしております!
プロフィール
オペレーション部 需給管理課
2022年 新卒入社 地域科学部
Story
入社のきっかけは何ですか?
高校時代の話になりますが、化学部に入って色のついた太陽電池について研究をした時に再生可能エネルギー(以下、再エネ)の面白さに気づき、将来は再エネに携わりたいという思いを持つようになりました。就活をしていた時に当社は再エネ事業が主軸の一つであることが分かりやすかったので、すぐにインターンシップに参加をして、入社までも比較的スムーズに決めました。
現在の仕事内容を教えてください。
当社は小売電気事業者として、スーパーやコンビニといった小売店のように、市場や特定の発電所から仕入れた電気をお客様に販売しています。
需給管理課はお客様へ販売する電気(需要)と調達する電気(供給)を管理する役割を担い、日々需給計画と呼ばれる需要と供給の見通しを広域機関へ提出しています。電気は原則貯めることができないため、日本全体で需要と供給を30分単位で合わせる必要があります。需給管理課が担う需要と供給の調整が甘いとインバランス[1]による調整により、当社の収支が不安定になるリスクが発生します。
このリスクの抑制のため、需給管理課では気候変動や需要家の業種の違いによる需要変化についての分析や気象データの提供元による予測の解析等により、高精度な需要予測の実現を目指しております。需給計画は毎日作成するものなので、日々予測結果と損益を振り返り、今後の予測に反映するようにしています。
需給計画提出の他にも、電気の調達額と販売額を集約した月次の収支管理や、バランシンググループ[2](BG)の窓口業務を担当したりしています。
当社はBGの代表として、BGに所属している小売電気事業者数社の電力事業を支えており、需給計画作成や電力販売に関する制度の対応等の委託業務、収支報告、電力販売・調達に関するサポートを行っています。小売電気事業者の運営は競争の激しさ・業務の難しさ・制度の複雑さ・電力市場価格の高騰といった課題があり、知識や技術力がない状態で持続的な事業運営を行うのが難しいです。
そこで、私たちに貯まった知見に基づく分析力や当社の小売電気事業のノウハウを活かすことで、当社を含めたBGの安定的な利益確保を目指しています。当社BGには地域新電力会社という、地域で創った電気を地域内で消費することを目指している小売電気事業者が多く所属をしています。当社は地域循環事業を目指しているため、BGという形で地域新電力会社を支援できることに意義を感じています。
[1] インバランスとは小売電気事業者の需要予測が外れ、一般送配電事業者に調整をしてもらう時に発生した取引量のことである。例えば調達した量の方が実際の需要よりも多かった場合は、一般送配電事業者に余剰電力量を買い取ってもらう。反対に調達量が足りなかった場合は不足電力量を供給してもらう。インバランスの取引価格は価格の変動を予見することが難しいため、収支の不確定要素となる。
[2] バランシンググループ(BG)とは代表者契約者制度のことである。本来は各小売電気事業者が一般送配電事業者と接続供給契約を結ぶ必要があるが、複数の小売り電気事業者でBGを形成すれば、そのうちの1社が代表して契約を結べば良い。また、複数の小売電気事業者の需要を代表者の需要計画として提出するため、インバランスのリスクが抑制される。
入社してからのキャリアステップを教えてください。
1年目 ETでの需給管理業務
JEPX市場(電気の市場)やインバランス等のデータ集計
データ分析結果に基づく収支改善オペレーションの考案
2年目 収支改善オペレーションの強化により、利益を上げる電気の調達方法を考案
月次収支管理業務
データ収集・分析による電源調達、高圧営業のサポート
3年目 電源ポジション[1]に関するリスク管理プロジェクトの実施
月次収支管理業務
協業企業向けの収支等レポーティング
高圧顧客向けの業界情報レポーティング
[1] 電気を調達する方法は複数あり、各調達方法に付随するメリットとリスクがある。利益を生み出す調達方法を選択するための判断材料として、リスク分析によるリスクの可視化が必要である。
仕事に対するモチベーションが上がったきっかけはありましたか。
入社1年目の6月に、例年よりも早めの猛暑がありました。大型の発電所は需要が多い時期を避けて点検を行うのですが、猛暑の時期に点検終了が間に合わず、電気の市場価格が急騰しました。JEPX市場の調達コスト急騰の中で需給管理課ではコストを抑えるために今後どのように電気を調達すべきかを検討することとなりました。その際に私がデータ収集の担当に任命され、取り組む過程でデータを収集・分析し、仮説を立て、結果を見て再度原因を分析し、また意思決定をするというサイクルを回すスキルを身に着けていきました。もともとデータを見て物事を判断することが好きだったこともあり、とても面白いと感じました。それがきっかけで、この部署でより成果を出すために分析力と改善力を高めて仕事の精度を極めていきたいと思うようになりました。
需給管理課の雰囲気を教えてください。
風通しが良く、役職や立場を問わず意見交換やコミュニケーションがしやすい課です。電気の市場価格は30分毎に日々変動するので、明日の電気の市場がどうなるのかは誰にも分かりません。そのため、たとえ上司であれ1人の判断を信じてしまうのは逆にリスクです。分からないことに対して、個人の意見を同じように尊重して出し合い、課内の方針として固めていくことができるメンバーがそろっています。
やりがいは何ですか?
データを見て分析することが好きなのですが、これを生かして数字で結果を残せているのが一番のやりがいです。入社して1年目に分析力を生かせたと感じたのは、当社の収支を改善するために必要な手順を考案して3か月間で約1億円のコスト削減に貢献できたときです。電気の市場価格もエネルギーを取り巻く環境も日々変化しているため、今後も分析力を生かして少しの変化でもキャッチし、利益に繋げていきたいです。
他にも、仕事が誰かのためになっているのを実感できる時にもやりがいを感じます。最近では、今後の電気の市場価格について外的要因から説明するダイナミックレポートというものを作成したときにお客様に貢献できたと感じました。お客様が電力業界や電気の市場価格に関する知識を身に着けたうえで電力会社や電気料金メニューを選ぶことができるように、ダイナミックレポートでは(高圧電力をご利用の)お客様に対してデータ分析結果をもとにした今後の電力市場の見通しや電力関連の最新の制度・情報を掲載しています。今まで培ってきた知識や分析力を生かしながら間接的にお客様にアプローチできるのが嬉しいと感じています。
シン・エナジーの魅力は何ですか?
挑戦しやすい環境というのは当社の特徴であり、おそらく他の社員も感じていることだと思います。例えば、私は1年目の時点で来年度電気をどこからどれくらい調達するのかを検討する仕事を任されました。電気の調達は電気販売事業における原価の大部分を占めているため、早い段階でこのような裁量権の大きい仕事を任せてもらえたことにとても感謝しています。
今後挑戦したいこと
チームや後輩に貢献する挑戦としては、今後需給管理課でキャリアアップをしていくための教育体制を作っていきたいです。当社は挑戦の連続で、同じ経験をしたロールモデルがいないということで私自身は悩んだこともありました。後輩たちはそれで悩まなくてもいいように、それぞれのキャリアのロードマップやスキルを見つけられる環境を作っていけると面白いのかなと思います。難しいことではあると思いますが、若手メンバーで声を掛け合って協力して教育体制を作っていきたいです。
スキル面での挑戦としては、現在行っているデータ分析の領域を超え、”データサイエンス[1]”を学んで業務に生かしていきたいです。電気の価値は時間単位で変動するため、変動性が高い事業かつ取り扱うデータが多くなると考えています。その中でより高度な分析により外的要因から傾向を把握することで、安定した調達・販売戦略への貢献や、電力を購入してくださっているお客様、BGに所属している小売電気事業者に対して電気に関する情報の提供・コンサルができるようになりたいです。
[1] 大量のデータの収集・分析をしてビジネスに役立つ情報を抽出し、ヒントや気づきになる新しい事象を発見する業務
シン・エナジーの「働きやすいポイント」!
有給休暇取得支援制度があって、5日間連続で休むと3万円支給されるのはありがたいです。本来は長期間の有給は何かきっかけがないと取りにくいかもしれませんが、有給を取りやすい雰囲気があり「3万円もらうために休みます」と言うと皆さん「休み~」と言ってくれるので嬉しいです。
職種 / 募集ポジション | 【社員インタビュー】細野有杜 |
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雇用形態 | 正社員 |
給与 |
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勤務地 | |
会社名 | シン・エナジー株式会社 |
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本社所在地 | 〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館14階 |
事業所 | 東京支店・九州営業所・沖縄営業所・仙台出張所・北海道営業所・釧路営業所 |
資本金 | 995,120,775円 |
従業員数 | 139人(2024年4月現在) |