社内版ビズリーチ導入インタビュー
可視化と対話で「人」を活かす、ブイキューブの人事戦略
株式会社ブイキューブ
株式会社ブイキューブは、 映像・音声・AIなどの技術を使って、社会や企業のコミュニケーションDXを推進するIT企業です。企業向けのWeb会議システム、 ライブ配信といった法人向けビジュアルコミュニケーションツールの開発・提供や、オンライン・オフラインを問わない各種イベントの企画・実施、テレワーク用の防音ワークブース「テレキューブ」の展開などを通じて、時間や場所にとらわれずにコミュニケーションできる環境づくりを進めています。
同社が目指すのは、すべての人が平等に機会を得られる「Evenな社会の実現」です。中長期的な成長戦略に沿った組織再編の基礎作りを目的として、労働市場と接続した「役割の再定義」と「社員のスキル・キャリア志向の見える化」を進めるべく、「社内版ビズリーチ by HRMOS」(以下、社内版ビズリーチ)を導入しています。
客観的なデータに基づく対話は、いかにして「人」の可能性を最大化させるのか。同社が描く人事戦略について、CHROの今村亮氏にお話をうかがいました。
経営と連動した「攻めの人事」が必要
当社は、インターネットが普及し出した1998年に、代表取締役社長の間下直晃が仲間とともにWebサイトの制作に乗り出したのがはじまりです。その後、2013年の上場、2018年の創業20周年といったいくつもの節目を経て事業が拡大するなか、人事機能を見直す必要が生じました。
当社はIT企業ですが、主力は「人」です。その主力である人を資産としてしっかり活かしていくには、まずは人事という組織そのものが、いままでのイメージから変わる必要があるのではないかと感じるようになりました。
人事組織は裏方的な存在と思われがちですし、人事にかかわるスタッフ自身もそう思っている節があります。ですが、これからの人事は従来の管理的機能にとどまらず、ときには前に出ながら、経営と一体となって人事戦略を策定・実行しなければいけないという使命が出てきたのです。

チームのアジリティを高める、市場と接続した「役割とスキル・キャリアの可視化」
当社は「ピープル・サクセス」を人事の基本指針としています。ピープル・サクセスとは「カスタマーのサクセスと、社員のサクセスの総称」と定義づけており、カスタマーサクセスや会社の成長には、社員一人ひとりの活躍や成長、幸せといったサクセスが欠かせない。そんな哲学が当社の人事の根幹にあります。
そして現在、人員計画の最適化を進める過程で浮かび上がってきたのが、チームとしてすばやく動くための構造的な課題でした。
近年、社会情勢やビジネス環境の変化が加速し、より迅速に対応しなければならない場面が急増しています。当社は学生ベンチャーからはじまったという経緯もあり、いままでは、目まぐるしく変わる市場環境に個人の力で対応してきました。けれどこれからは、よりチームとして対応しなければならない局面が増えることが予想されます。そのためには、経営の意思を素早く言語化し、明示して浸透させることが欠かせません。
これまで、個人が頑張ることで乗り切ってきたため暗黙知が言語化されず、言語化されても部署や職種などの壁により共有しにくいという状況がありました。そのため、次世代の中核人材の育成や、若手の成長実感などにつながりにくい現状があると考えていました。
そこで、当社における「ひとりひとりすべての役割の再定義」と「社員のスキル・キャリアの見える化」という、2つの可視化を進めることにしました。
ただ、我々独自のものさしだけで可視化していては、可視化した役割やスキルが労働市場においてどのような価値を持つのか、あるいは、当社自体が市場においてどのような競争力を持っているのかが不透明になってしまうおそれがあります。
社内版ビズリーチは、もともとは転職・採用で培ったデータベースが利用されているため、市場水準に照らし合わせた役割やスキル・キャリアを示唆するという点で、非常に役立つのではないかと考えています。
導入後に実際に使用して感じたのは、かなり進化した生成AI技術を導入しているということです。客観的な視点に基づき、市場と接続したスキル・キャリアを言語化することで、社員と人事のすり合わせがスムーズにできるようになりました。
当社に限った話ではないと思いますが、たとえば役割について話していると、社員の言葉と人事の言葉がかみ合わないことがよくあります。タレントマネジメントシステムには、そのかみ合わない、いわば「間」のようなものをつなぐ役割を期待したいですし、社内版ビズリーチにはそのための機能がしっかり取り入れられているため、非常に期待しています。

対話を通じて、自分らしく個が輝ける会社をつくる
当社のバリューの一つに「自分らしく個が輝ける会社“Stay Gold”」があります。このバリューには、「一人ひとりが情熱と誇りを胸に挑戦を続ける。輝ける個が、互いの生き方や価値観の多様性を対話を通じて理解しあい、成長を支え合える会社をつくる」という思いが込められています。
このバリューを実現するため、会社の状況や社員に求めていることをできるだけ丁寧に言語化して伝えていきたいと考えています。また、社員に対しては、自分が今後どうありたいのかを言語化できるようサポートしていきたいですね。
互いの価値観のすり合わせを通して、「自分はどう成長していくのか」「会社はどう成長して、次に何を求めるのか」という方向性をつねに確認していく。そんなブイキューブらしさを保つための対話を続けることが、人という側面を強化するうえでの肝になると思っています。その対話をどんどん促進できるような環境を、社内版ビズリーチをうまく活用しながら目指していきたいと考えています。
社内版ビズリーチが、個人にとってはキャリアの可能性を広げるための示唆をくれる存在に、会社にとっては人材ポートフォリオの全体像を把握し、人的資本投資を効果的に進めるためのよき相談役になってくれたら、理想的ですよね。
この理想を実現できたとき、当社はより多様な強みを持ち、100年を超えてなお輝き続ける企業になれるのではないかと思っています。
