氏名:セントジョン美樹
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社(以下、DTVS)
スタートアップ事業部 シニアマネジャー
シリコンバレー拠点長
グローバルIT企業出身
スタートアップ支援/グローバル支援/チャレンジできる環境
※役職・内容はインタビュー当時のものになります
グローバルエコシステムの成長を伴走支援する -日米の架け橋-
■ご経歴、バックグラウンドについて教えてください。
新卒で大手グローバルSIer企業に入社、ERPシステム開発や業務改革コンサルティングに従事した後、情報システム系会社に転職、海外スタートアップ企業とのパートナーシップ開発を経験しました。2008年、スマホやYouTubeなどの台頭で急成長が期待された米国メガIT企業の日本オフィスで、初期の広告営業やグローバル案件をリードし、日本独自のパートナー戦略を立案、本国との交渉にも関与してきました。DTVSには2018年にジョインしています。スタートアップ企業の日本進出支援や大企業のオープンイノベーションに携わり、現在は官公庁の事業などを通じて、日本と北米のエコシステムを連携し価値を創造する事業の統括をしています。また、イノベーションの聖地といわれるシリコンバレー現地で、多様なコミュニティ活動や女性活躍支援にも積極的に関与しています。
■ 現在の業務内容について教えてください。
今、日本は、「スタートアップ育成5か年計画」に基づき官公庁や自治体が多くの政策や事業を実施しています。その注力の一つとして、「ヒト・モノ・カネのグローバル化」があり、私はスタートアップ企業やイノベーションの聖地といわれるシリコンバレーから、日本と北米を連携する事業に多く関わっています。入社当時は、日本企業がアメリカのスタートアップ企業に投資したり、オープンイノベーションや新規事業開発のためのパートナーシップを組んだりする支援を行っていました。現在は、DTVSシリコンバレー拠点長として、そのような大企業向けのサービスをするメンバーを抱えつつ、政策系事業の北米プログラムの立案・助言・実施・現場監督など多様な活動をしています。アウトバウンド・インバウンドの両方向を対象としており、最近では、海外スタートアップ企業やVC(ベンチャーキャピタル)、アクセラレーター、支援団体など向けに、日本への投資や進出を促す事業の支援も行っています。
■最近の業務で面白いと感じるポイントは何ですか?
スタートアップエコシステムの中で「日本」のブランディングをすることが楽しいですね。楽しいというか、やらなければならないと思っています。私がいるシリコンバレーは、世界から「ヒト・モノ・カネ」が日本の皆さんの想像を超える量と速さで集まる場所です。そういった競争環境の中で、いかに日本の価値を「伝える」か。世界の「常識」や、経済の力関係が変わり続ける中で、日本のポジションも世界からの日本への見方も変わっています。日本に投資や進出してもらうためには、適切な「メッセージ」を適切なところに届け続けることが必要です。スタートアップやイノベーションを軸にして、日本のメンバーや様々な各国のステークホルダーと協働しながら外国企業を誘致したり、日本企業の「成長性」を訴求する活動は非常にやりがいを感じます。日本はイノベーションの国という確固たる自信と熱意を持って、日本の技術やエコシステムの魅力を伝え続けることは、これまでの私のキャリアが最大限に生かせることであり、非常に面白いです。
■日本のスタートアップ海外進出・成長支援について教えてください。
日本のスタートアップ企業がユニコーンになるためには、海外進出も大事な要素となります。つまり早い時期からの海外戦略の策定やその成否ジャッジ、成長戦略シナリオが必要になります。北米市場という大きな市場に挑戦する企業が出てくる際に、私たちはその後方支援も行っています。そのような個別企業の戦略立案、北米拠点設立支援に加え、シード期の起業家や起業予備軍・学生などのエコシステム関係者が早いうちからシリコンバレーで教育を受ける事業の支援も幅広くしています。日本全国各地から北米市場に挑戦する起業家の数を増やし、裾野を広げる活動を促進しています。資金アクセスや様々な支援が受けにくいと指摘されている女性起業家の支援も、北米の多くの専門的な支援機関などを連携しながら注力しています。
■ご自身の自己実現や強みについて教えてください。
「日本と北米を繋ぐ」ことで双方に価値を出すことだと思っています。日本にいると日本しか見えなくなりがちです。「日本の常識は世界の非常識」ではないですが、私自身がグローバルなプロフェッショナル環境で働いてきた経験や失敗を活かして、日本の関係者に「Eye-Openingな環境を意識し、新たな気付きを促す」支援を提供しています。私は日本人で日本で普通教育を受け育ち、バブル崩壊後やゆとり世代の間の就職氷河期、男女差別も残る時代から30代後半まで日本市場で日本企業を相手にビジネスをしてきました。その視点から課題や現実的な解の方向性を出すことで意味が出せると思います。日本を全く知らない人に指摘されるのと、私のような純粋な日本の経験を持つ視点から伝えるのとでは捉えられ方が異なると思っていて、私のミッションみたいな感じになっています。日本人口減少で国内市場が減少していく中で、どうやって国の経済力や価値を上げていくかをよく考えています。日本の持つ頭脳やスキル、文化や価値観といった無形資産を武器として世界に展開していくことは必要になると思います。ただ、日本以外の人たちとやり取りをするとなると途端に、ルールと基準ががらっと変わります。ルールと基準が変わったところでいかに日本の良さを活かすか、両方を分かっていることで、何を優先し、何を妥協するかというバランス感覚を持ってインスパイアし、一緒に成長する。DTVSのようなイノベーションとかスタートアップに強いファームがやっていかなければならないことですし、私のキャリアや経験を活かして、腑に落ちる形で情報を提供できるのが強みかなと思います。
■DTVSのカルチャーについて教えてください。
私の所属している北米のチームは、各メンバーがプロフェッショナルとしての強みや異なるバックグラウンドを持ち、少数精鋭で活動しています。お互いの専門性を尊重し、バイカルチャーや日米クロスボーダー事業や働き方などの大変さを共有しながら、両方の良いところを取り入れて柔軟にお互い切磋琢磨している感じです。
■DTVSを目指す人へのメッセージやアドバイスをお願いします。
スタートアップエコシステムという世界で、変化を楽しみながら変化とともに学べ、新しい成長機会だと思える方が向いていると思います。従来型の安定した上下関係や、型にはまったキャリアパスを好む人だと厳しいかもしれません。起業家や多くのステークホルダーと支援する側にいるため、人と人との間に入り、物事を前に進めることを楽しめる人が適しているのかなと思います。伝統的なコンサルティングファームとも異なり、関与するプロジェクトの幅や数、一緒に働くメンバーのバックグラウンドも非常に異なります。そのような有機的な動きや変化に富む中で、個人と組織のソーシャルキャピタル(社会関係資本)を高められる人、高めたい人、新しい領域にも挑戦できる人が向いていると思います。とはいえ、知的労働者として必要な論理的思考力や分析力といったハードスキルは必要なので、右脳と左脳の両方をバランスよく鍛えたいと考えている人にも最適な環境です。
AI時代において、コンサルティングなどの知的労働のあり方や、日本におけるキャリアの作り方も今まさに過渡期にあります。そのような中でも、最新・最先端の、そして常に変化に富む多様な業務に関わり、自分のプロフェッショナル基礎力(ハードスキルとソフトスキル)とレジリエンスを鍛えられる環境に自分を置くのは価値があり、貴重だと思います。私はシリコンバレーを拠点に勤務していますが、変化を楽しみ、挑戦したいという意欲を持つ皆さんと共に働けることを楽しみにしています。
職種 / 募集ポジション | 【グローバル支援】セントジョンさん |
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雇用形態 | 正社員 |
給与 |
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会社名 | デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 |
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デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 | 【設立年月日】1997年12月24日 【代表者】代表取締役社長 斎藤 祐馬 【資本金】1,000万円 【本社所在地】東京都千代田区丸の内 ■ベンチャー企業支援 資金調達支援、PR支援、販路拡大支援、支援人材紹介、海外進出支援 ■大企業支援 新規事業提案、アライアンス先紹介 ■官公庁・自治体向け支援 政策提言支援、政策実行支援、リサーチ支援 |
正職員待遇 | 【勤務時間】9:30-17:30(休憩1時間) ※残業:有(業務手当月33時間分込み) 【契約期間】期間の定め無し 【休日】土日祝日、年末年始 【休暇】有給、慶弔、育児、介護休暇など ※年次有給休暇:初年度15日、最大25日(勤続年数に応じて付与) ※年末年始休日:12月29日から1月4日まで ※有給推奨日あり 【賞与】年1回 【昇給】年1回 【社会保険】健康、厚生年金、雇用、労災 【各種制度】トーマツグループ確定給付企業年金制度、公認会計士企業年金基金、総合福祉団体定期保険、定期健康診断、デロイト トーマツ確定拠出年金など 【設備】:屋内喫煙所あり(職員のみ適用) ※※副業・兼業は不可※※ なお監査法人系の会社のため、独立性というルールがあり株や証券口座など保有制限がございます。 |