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ー量子インターネットを、社会のインフラへ。ー
私たちは、横浜国立大学発の量子技術スタートアップです。
目指しているのは、長距離の量子通信を可能にする「量子中継器」を開発し、将来的な「量子インターネット」を実現すること。
量子技術によって、これまでにない安全性を持つ通信や、複数の量子コンピューターをつないだ分散量子計算など、新しい社会インフラをつくろうとしています。
技術のベースにあるのは、20年以上にわたって積み重ねてきた大学での研究です。
現在は研究室を飛び出し、ソフトバンク、東芝、三菱電機をはじめとする企業や、国のプロジェクトとも連携しながら社会実装を進めています。
さらにデンマークに現地法人を設立するなど、海外展開も本格化しています。
まだ世界でも実現されていない技術を、研究から社会へ。
私たちは今、量子インターネットという新しいインフラをつくる挑戦の真ん中にいます。
私たちが目指す世界
次世代の通信インフラ「量子インターネット」
現在のインターネットが私たちの生活や産業を大きく変えたように、量子技術を活用した新しいネットワークも、将来の社会を支えるインフラになる可能性があります。
その実現に欠かせない技術の一つが、私たちの開発する「量子中継器」です。
量子は非常に繊細で、長距離を伝送すると量子状態が失われてしまいます。また、通常の通信のように途中で信号をコピーして増幅することもできません。
そこで、量子状態を一時的に保存する「量子メモリ」や、量子もつれを生成する「共振器内蔵型量子光源」などを組み合わせ、量子状態を中継していく必要があります。
私たちが目指しているのは、この量子中継器を実用化し、距離に制約されない量子ネットワークをつくることです。
量子インターネットが実現すると、何が変わるのか
大きく二つの可能性があります。
01|これまでにない安全性を持つ通信
量子には、第三者が観測するとその状態が変化するという性質があります。
この性質を活用することで、盗聴などの第三者による介入を検知できる、極めて安全性の高い通信を実現できる可能性があります。
将来的に量子コンピューターが発達すると、現在使われている暗号技術の一部が解読されるリスクも指摘されています。
防衛・外交、金融、重要インフラ、DNA情報など、長期間守る必要のある情報をどう守るのか。
量子ネットワークは、次世代のセキュリティを支える重要なインフラになる可能性があります。
02|量子コンピューターの可能性を広げる
もう一つが、量子コンピューター同士をネットワークでつなぐ「分散量子計算」です。
複数の量子コンピューターを接続し、一つの大きな計算資源として利用できれば、量子コンピューターの計算能力をさらに高められる可能性があります。
その先には、
創薬、材料開発、天気予測、交通最適化など、これまで計算量の制約によって難しかったさまざまな課題への応用が期待されています。
いまの量子インターネットは、インターネットの黎明期に近いのかもしれません。
現在見えている用途だけではなく、ネットワークができることで、まだ私たちが想像していないサービスや産業が生まれる可能性があります。
20年以上の研究を、社会へ。
私たちの技術は、会社を設立してから始まったものではありません。
その原点には、横浜国立大学で20年以上にわたり積み重ねられてきた研究があります。
量子中継器の主要技術となる、
・量子もつれを生成する「共振器内蔵型量子光源」
・量子状態を保存する「量子メモリ」
・周波数安定化
・波長変換
などの技術を、大学や研究者との連携を通じて蓄積してきました。
中でも、量子中継器実現の大きな技術的ボトルネックとされる「量子メモリ」は、私たちが特に研究開発に力を入れている領域です。
会社としてはまだ若い。
しかし、その根底には長年蓄積してきた研究と技術があります。
その技術を「研究成果」で終わらせず、「社会で使われる技術」にするために生まれたのが私たちです。
私たちの技術的な強み
世界でも、量子中継器の実用化に取り組んでいるプレイヤーはまだ限られています。
その中で私たちの特徴の一つが、量子中継器に必要となる複数の技術を横断的に保有していることです。
共振器内蔵型量子光源だけ、量子メモリだけではなく、周波数安定化や波長変換などの周辺技術も含め、量子中継器全体を見据えた研究開発を進めています。
もう一つの特徴が、「周波数多重化」を前提とした設計です。
量子通信では、量子もつれの生成が必ず成功するわけではありません。
そこで複数の周波数チャンネルを同時に利用することで、より効率的に量子もつれを生成することを目指しています。
量子メモリについては、多数のチャンネルを同時に保存する技術についても研究成果を積み重ねています。
一つの要素技術だけではなく、
「量子中継器というシステムをどう実現するか」
という視点で研究開発できることが、私たちの強みです。
研究室から、社会実装へ。
現在、私たちの技術は大きな転換点を迎えています。
量子もつれ共振器内蔵型量子光源については、すでにプロトタイプを開発。一部では販売も始まり、実際の通信環境を使った実証も進んでいます。
量子中継器についても、研究室内で最小構成となるシステムの開発が進み、次はいよいよ実環境へ。
「研究室で動く」から「社会で動く」へ。
今後は、実際の光ファイバーや通信インフラの中で技術を検証し、長距離化・ネットワーク化を進めていきます。
政府・日本を代表する企業とともに社会実装を進める
量子インターネットは、一社だけでつくることはできません。
通信会社、電機メーカー、量子コンピューター企業、データセンター、研究機関、政府など、さまざまなプレイヤーとの連携が必要です。
現在は、ソフトバンクとの光ファイバーを活用した実証をはじめ、東芝とはQKD(量子鍵配送)の長距離化に向けた研究、三菱電機とは量子コンピューターとの接続に関する技術開発などを進めています。
また、総務省、経産省系のプロジェクト、防衛装備庁など、国とも連携しています。
量子技術は、経済安全保障の観点からも各国が重点的に投資している領域です。
日本発の技術を、世界で使われる技術へ。
企業や政府、大学を巻き込みながら、その実現を目指しています。
最初から、世界を目指す。
量子技術の競争は、日本国内だけで完結するものではありません。
米国、中国、欧州をはじめ、世界各国が研究開発を加速させています。
だからこそ、私たちも「日本で成功してから海外へ」という順番では考えていません。
国内での研究開発と、海外展開をほぼ同時並行で進めています。
すでにデンマークには現地法人を設立。
北欧をはじめとする欧州の通信事業者等との連携・実証も視野に入れています。
日本発のディープテック企業として、最初からグローバル市場で戦う。
それが私たちのスタンスです。
今、参画する面白さ ー「研究」から「事業」へ変わる、その瞬間にいる。
現在は、これまで積み重ねてきた研究が、少しずつ社会実装につながり始めたタイミングです。
政府、通信会社、メーカー、海外企業などからの相談や引き合いも増えています。
むしろ現在の課題は、事業機会がないことではありません。
やりたいこと、求められていることに対して、人が足りていないことです。
研究開発も、実証も、海外展開も、組織づくりも、これから大きく動いていきます。
完成されたプロダクトを運用するのではなく、
「どの技術を、どう社会実装するのか」
「誰と組み、どの市場を取りにいくのか」
「どんな会社をつくるのか」
その答え自体を、自分たちでつくっていくフェーズです。
研究者にとっての面白さ ー 研究を、論文の先まで。
研究者にとって大きな魅力の一つは、自分たちが研究してきた技術が、実際の社会で使われるところまで関われることです。
研究室の中で実験して終わるのではありません。
実際の光ファイバーにつなぎ、通信会社と実証し、海外でも試し、最終的には社会インフラとして動かしていく。
自分の研究成果が社会へ出ていくプロセスを、自分自身で経験できます。
一方で、まだ誰も量子中継器を完全には実現できていません。
つまり、答えが決まっている研究ではありません。
世界中の研究者が挑戦しているテーマで、「世界で初めて」を目指すことができます。
さらに、国内だけではなく海外の研究機関や企業との連携も増えていきます。
専門性を深めながら、研究を社会実装し、世界に挑戦する。
そのすべてを同時に経験できる環境です。
私たちのカルチャー 〜研究の自由と、社会への責任。その両方を大切にしたい。〜
私たちの原点には、
「研究者が安心して研究に打ち込める環境をつくりたい」
という思いがあります。
そのため、現在も研究テーマの自由度は比較的高く、研究者が自分の専門性や好奇心を追求しやすい環境があります。
一方で、私たちは大学の研究室ではなく、社会実装を目指す会社でもあります。
これから求められるのは、研究の自由を失うことではありません。
新しい技術だからこそ失敗することも、予定通り進まないこともあります。
大切なのは、
「なぜできなかったのか」
「次に何を試すのか」
「どうすれば社会に価値を届けられるのか」
を考え、説明し、チームで前へ進めること。
研究の自由と、社会に技術を届ける責任。
その両方を大切にできる組織を、これからつくっていきたいと考えています。
組織も、まだ完成していない。
プロダクトだけではなく、会社そのものも発展途上です。
研究者のキャリアパス、評価制度、教育の仕組み、目標設定、研究と事業のバランス。
まだ整備しなければならないものがたくさんあります。
だからこそ、これから入る人には「決められた制度の中で働く」だけではなく、会社の仕組みを一緒につくってほしいと思っています。
特に、研究開発をリードするポジションには、
・どんな研究組織をつくるのか
・どんなテーマに投資するのか
・研究者をどう育てるのか
・自由な研究と事業目標をどう両立するのか
といった、組織づくりそのものにも関わっていただきたいと考えています。
未完成だからこそ、自分たちで変えられる。
それも今、この会社に入る面白さの一つです。
私たちが求める人
私たちが取り組んでいるのは、まだ世界に答えのないテーマです。
そのため、最初から正解を知っている人を求めているわけではありません。
むしろ大切にしたいのは、
・未知の技術や課題を面白いと思えること
・自分の専門領域を深く追求できること
・うまくいかない理由を合理的に考え、次の行動につなげられること
・研究だけでなく、その先にいる顧客や社会を意識できること
・異なる専門性を持つ研究者・エンジニア・ビジネス人材と協働できること
・変化の大きい環境を、自分たちでつくっていくことを楽しめること
です。
研究だけをしたい会社でも、短期的な事業成果だけを追いかける会社でもありません。
高い専門性を持ちながら、技術を社会へ届けたい。
そんな人たちと一緒に働きたいと考えています。
これから
私たちがつくろうとしているのは、一つの製品だけではありません。
その先にあるのは、これから数十年にわたって社会を支えるかもしれない、新しい通信インフラです。
研究室で積み重ねてきた技術が、いま社会へ出ようとしています。
国内での実証、海外展開、量子中継器の実用化、そして量子ネットワークへ。
まだ決まっていないことも、解かなければならない課題もたくさんあります。
だからこそ、今から参加する人が担える役割は大きい。
まだ世界にないインフラを、自分たちの手でつくる。
その挑戦を、一緒に進めてくれる仲間を探しています。