EARTHBRAINについて
EARTHBRAINは、テクノロジーを軸に日本国内の土木業界における就業者の高齢化・労働者人口の減少といった社会課題を解決するために、コマツ・NTTコミュニケーションズ・ソニー・野村総合研究所が2021年7月に4社共同で立ち上げたテクノロジースタートアップです。
世界第2位の建設機械メーカーであるコマツの建機をはじめ、Sonyのセンサー技術、NTTコミュニケーションズの通信技術、野村総合研究所のリサーチ・コンサルティング力を有しており、これまで一部の領域のデジタル化に留まっていた土木業界に革新を起こせるだけのハードウェア、資本力、技術力、そして世界的なネットワークがあります。
土木業界は日本だけでも24兆円/年、世界では200兆円/年の巨大な市場ですが、日本の地方自治体におけるICT施工の実施率は3割に満たないと言われています。日本ではFin Tech(フィンテック)HR Tech(HRテック)Ad Tech(アドテック)などと言われるように、さまざまな業界がテクノロジーを用いて変革されてきましたが、「Civil Tech」(シビルテック:土木業界のデジタル化)は、デジタル変革のまさに”黎明期”と言えるフェーズだと考えています。
大手の”スケール”感とベンチャーの”スピード”感を合わせ持つ、私たちと共に、日本、そして全世界の土木現場のDX化にチャレンジしませんか。
なぜ、土木業界をDX化するべきなのか?【土木業界をDX化する意義とやりがい】
突然ですが、”土木業界”にどのようなイメージがありますでしょうか。
「重労働、安全性が低い、生産性が低い、デジタル化されていない」などが一般的なイメージなのではと思います。
ただ、私たちは、 「土木は世界を支える技術」 だと思っています。
なぜなら、人が住むためには橋や道路などの土木工事をすることが必要不可欠だからです。
これは、全世界共通です。多くの国で人口が減少していく中、人間が生きていくための橋や道路などのインフラをいかに効率的に作っていくかは世界共通の課題になっています。
ゆえに、私たちは「世界中、どこの現場・環境でも使えるプロダクトをつくる」 ことを目指しています。
また、このまま土木業界のIT化や安全性の改善が進まない場合、若い世代が入ってこなくなり、人不足や、工事費の高騰で、土木の本来やらなければいけない工事(道路工事や災害に対する予防等)が出来なくなる可能性があります。
一方、IT化が進むことで、危険な災害現場に人が行く必要を減らすことができ、安全性が向上します。そして、デジタル化が進むと生産性が向上し、デジタルに面白みを感じた新しい(若い)世代が土木業界に入ってきやすくなると考えています。
これらの事象は私たち(全世界の人々)の今後の生活に関わる非常に重要なことです。
つまり、土木業界のDX化は人類が行うべき重要な活動であると言えます。
「建設生産プロセスをデジタル技術で最適化することで変革が起こり、生産性・安全性・環境適応性が飛躍的に高まる」というチャレンジングなビジョンを掲げるわたしたちと共に、全世界共通の「土木業界のDX化」という社会課題に一緒に取り組みましょう。
事業内容
EARTHBRAINは今までほとんどオフラインで行われている建設生産プロセス(調査・測量→設計→施行前→施行中→施行後→維持/保守)を3次元データで繋ぎ「建設現場のDX」を行い、土木/建設会社の労働力不足を解決することで、日本、グローバルの土木建設業界の変革を目指しています。
現在、現場を管理するための情報や建機やドローンから上がってくる大量のデジタルデータを管理し、3D技術を支える基盤となる「プラットフォーム」開発、デジタルデータを3D,VR表示したり、機械学習を用いて施工をシミュレーションするといったソリューション開発を同時並行に行っており、最先端のテクノロジーを用いて、土木建築の現場で使えるクラウドネイティブなプロダクト開発を行っております。
どんなものを開発しているのか
SREチームでは、EARTHBRAINのSmart Construction®を支えるため、全社的なCI/CD環境、標準アーキテクチャ、ガイドラインをDevOpsプラットフォームとして構築しています。
これにより、プロダクトチームが各プロジェクトの異なるニーズに対応しながら効率的に開発・運用できるよう支援しています。
さらに、Cloud Center of Excellence (CCoE) 活動を通じて各プロダクト横断のツールや標準アーキテクチャを提供することで、開発者体験を向上させ、組織全体の開発速度と品質を引き上げることを目指しています。
なぜ開発をしているのか
SREチームの目標は、EARTHBRAINのビジョン「建設生産プロセスをデジタル技術で最適化し、生産性・安全性・環境適応性を飛躍的に向上させる」の実現を支えることです。
そのためには開発者が迅速かつ安定的に価値を提供できる環境を整え、最小限のコストとリスクで事業の成長を加速するため、DevOpsプラットフォームの整備と運用自動化が不可欠となっています。
また、内製化を促進することで、変化するニーズに柔軟かつ持続的に対応できる体制を整えることも重要なミッションと考えています。
難しさ(面白み)は何か
技術的な課題を解決するだけでなく、多様なステークホルダーとの連携が求められる点は面白さの一つです。
そして、多くのプロダクトや技術スタックに対応しながら、全社的な標準化と個別の最適化を両立することはバランスが求められる難しい挑戦です。
しかし、それを乗り越えたときには、組織全体に大きなインパクトを与えられ、その達成感も非常に大きいです。
また、さまざまなメンバーと議論を重ねる中で、技術の進化とともに成長し続ける楽しさも感じられます。
現状の開発の課題は何か
SREチームが直面している課題はいくつかあり、まずプロダクトごとに異なる技術スタックやクラウド環境が用いられていることにより、運用の統一化が難しく、コスト管理面の複雑性が増しています。
つぎに外部ベンダーや海外拠点のチームとの連携において、ガバナンスの浸透に時間がかかり、コミュニケーションコストが高い状況が続いています。
特に、プロダクトの多様化に伴い、CCoE活動の重要性が増している一方で、それを支える人材の供給が追いついていないことも大きな課題と感じており、CCoE活動の中心メンバーとなって、この課題を一緒に解決し推進してくださる方を募集しています。
募集背景
これまでは主に外部ベンダーを活用してプラットフォームの開発を行っていましたが、開発速度の向上や技術の蓄積、お客様のニーズに対する素早く細かな対応をすべく、プラットフォームの内製開発化を進めています。その背景で今回本ポジションを募集することになりました。
プラットフォーム開発は、土木建設業界のプロセスを一気通貫でデジタル化をしていく上での基盤となるため、今後、世界中の土木建築業に関わる人たちが活用する当社のサービスの根幹に携わっていただくことになります。
業務内容
- スマートコンストラクションのプロダクト及び、プラットフォームのインフラ設計・開発・運用を行う
- プロダクトがユーザへの価値提供を最短で実現するためのシステムアーキテクチャ検討、デプロイ戦略、開発スピードの向上を目指す
- ユーザフレンドリーなシステムの継続的な改善活動に寄与する
- 開発者体験の向上、またはそれに伴う文化の醸成に取り組む
- 社内横串でのアーキテクチャ検討、またはコスト・非機能面も考慮した最適なシステム配置戦略の検討
【具体的な業務内容】
- クラウド上でのインフラ設計・構築・運用
- 監視システムの設計・構築・運用
- Infrastructure as Codeの考え方に基づいた運用・管理
- CI/CDを活用した開発プロセス自動化の推進
- コストを最適化するインフラ施策の推進
- 運用/開発作業の自動化
- プロダクト信頼性向上に向けた開発作業
必須要件
- インフラの構築・運用経験
- クラウド(GCP/AWS等)での商用サービスのインフラ構築経験
- コンテナ技術(Docker/K8s等)の商用サービスでの経験
- IaC関連のツール(Terraform等)の商用サービスでの経験
- Gitを利用したチーム開発の経験
歓迎要件
- クラウドインフラの設計経験
- スクラム開発の経験
- 英文の読み書きができること ※翻訳ツールの使用可
求める人物像
- 社会課題に向き合いたい方
- 知的好奇心があり、新しい技術を学ぶことに意欲的な方
- 業界そのものの概念を変革する壮大なチャレンジをしたい方
- 日本発世界で価値を生み出すソフトウェア開発に深く関わりたい方
- ハードウェアとソフトウェア両方を提供する会社だからこそ実現できるプロダクトに関わりたい方
- 海外志向があり、グローバルに業界を変革することに情熱を燃やせる方
EARTHBRAINの価値観・風土
「全ては顧客への価値創造から(Customer Centric)」 をコアバリューに掲げ、あくまで顧客と共にオープンなプラットフォームを開発し、顧客の現場の課題を解決することを目指しています。
■EARTHBRAINを表す3つのワード
大手の”スケール”感とベンチャーの”スピード”感
世界に広がる販路を活用し、一歩目から世界を変えるエンジニアリングを
ハードウェアとソフトウェアを融合し、”社会インフラ”の構築
世界に広がるコマツのネットワークを活かしつつも、ベンチャーらしいスピード感ある意思決定で高速のPDCAを回す文化があります。また失敗することで学ぶ姿勢があり、失敗も受け入れる文化も特徴的です。アジャイルな開発を推進し、初めから日本視点ではなく、グローバル視点で業界を変革にチャレンジすることができます。
在籍メンバー
スタートアップ/メガベンチャー/海外等、多方面から多種多様なバックグラウンドを持ったメンバーが集まっています。参考までに以下のような経歴を持ったメンバーが在籍しております。
- スタートアップ企業出身のリードエンジニア
- メガベンチャー企業出身のリードエンジニア
- 元フリーランスのエンジニア
- 外国籍のエンジニア
- ソニーのセンシングのリードエンジニア
開発体制・環境
開発メンバーの裁量
- OS やエディタ、IDE といった個人の環境は、各自の責任で好きなものを使うことができる
- タスクの見積もりは、実装を担当するメンバーが中心となって行う
- プロダクトの開発言語やフレームワークなど主要な構成技術は、基本的に最新版より1年以上ビハインドしていない
コード品質向上のための取り組み
- 本番にデプロイされるコードには、全てコードレビューまたはペアプログラミングを実施している
- 何らかのコーディング規約をチーム全体で遵守するようにしている
- 提出されたコードには自動的にリグレッションテストが実行される環境が構築されている
- コード品質評価ツールを導入して、メンバーが常に確認できるようにしている
テストの実施度
- ほとんどのプロダクトコードに単体テストを記述、実施している
- 機能の実装と同時にテストコードを記述している
アジャイル実践状況
- 1ヶ月以下の短い期間でのイテレーション開発を実践している
- デイリーでスタンドアップミーティング、またはそれに準じるチーム内の打ち合わせを行っている
- イテレーションの最後などに、定期的にチームでふりかえりミーティングを行っている
- タスク見積もりの単位には絶対量(人日など)ではなく相対ポイントを用い、極力複数人の意見を調整する形で行っている
- 継続的なデプロイ(デリバリー)を行っている
ワークフローの整備
- 全てのコードをバージョン管理ツールで管理している
- 各メンバーが実装したコードのマージは Pull Request ベースで行われる
- 自動(=システム化され、1コマンドで実行できる)ビルド、自動デプロイ環境が整備されている
- コードによるインフラ構成管理(Infrastructure as Code)の環境が整備されている
オープンな情報共有
- 開発に必要な全ての資料やデータ(個人情報を除く)は、実装を担当するメンバーなら誰でも、上長その他の許可の必要なく自由に閲覧できる
- KPI などチームの目標・実績値について、メンバーの誰もがいつでも閲覧可能になっている
- チャットツールを導入しており、チームのためのチャットルームがある
- 専用の情報共有ツールを使って、ノウハウや議事録、日報などの情報共有を行っている
労働環境の自由度
- 仕事中、イヤホンの装着が許容されている
- フレックスタイム制または裁量労働制を採用している
- リモート勤務を行うことができる
- メンバーの多様性
- 外国籍の開発メンバーがいる
- 育児中の開発メンバーが在籍している
- 開発メンバーの新卒採用を実施している
開発環境
※プロダクトによって技術スタックが変化するため、下記の技術スタックは弊社で使用している技術スタックの一部です。
## 共通
開発フレームワーク:スクラム
ソースコード管理: Git, Github
プロジェクト管理: JIRA
コミュニケーションツール: Slack, Notion, Github Discussions, Teams, Zoom
リモートワーク:原則リモートワーク可
## インフラ
パブリッククラウド:AWS, GCP
データベース:Amazon RDS for PostgreSQL, AlloyDB for PostgreSQL, MongoDB Atlas
CI/CD:Github Actions, Azure DevOps, Cloud Build
IaC:Terraform, AWS CloudFormation
Monitoring:New Relic, Datadog, Cloud Monitoring
その他:Docker, Amazon EKS, GKE, Amazon MSK
## バックエンド
言語等:JavaScript, TypeScript, Node.js, Go, C#
フレームワーク等:NestJS, Prisma, GoReplay, .NET Core, .NET Framework
## フロントエンド
言語:TypeScript, Dart
フレームワーク等:React, Next.js, Flutter
職種 / 募集ポジション | SRE/DevOpsエンジニア |
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雇用形態 | 正社員 |
給与 |
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勤務地 | 【最寄駅】 ・南北線「六本木一丁目」駅直結 ・日比谷線「神谷町」駅 4b出口より徒歩7分 ・銀座線・南北線「溜池山王」駅 13番出口より徒歩7分 ・日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅 5番出口より徒歩9分 【喫煙環境】屋内全面禁煙 【転勤】当面無し ※当社は出社とリモートのハイブリッド勤務となっており、原則週2日は出社していただく必要がございます。 |
勤務時間 | 裁量労働制 ※裁量労働制(企画業務型/専門業務型)により、 出退勤の時間は自由であり、10時間働いたものとみなされます。 |
休日・休暇 | 年間休日日数:128日 完全週休2日制(土日)、祝日、有給休暇、年末年始休暇、夏期休暇他 |
諸手当・ 福利厚生 | 健康保険、雇用保険、労災保険、厚生年金 通勤手当(会社規定に基づき支給)、時間外手当 |
試用期間 | 有 2ヶ月 (試用期間中の勤務条件:変更無) |
その他 | 人事制度改訂中のため、諸制度は変更・追加の可能性がございます。 |
会社名 | 株式会社EARTHBRAIN |
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商号 | 株式会社EARTHBRAIN(英名:EARTHBRAIN Ltd.) |
所在地 | 〒106-6029 東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー 29階 |
代表者 | 代表取締役会長 四家 千佳史 代表取締役社長 小野寺 昭則 |
設立日 | 2021年7月1日 |
資本金等 | 368.7億円(資本準備金含む) |
事業内容 | 建設業向けデジタルソリューション(現場可視化デバイス、プラットフォーム、アプリケーション)の開発、提供、保守など |
従業員数 | 約140名 |