団体紹介
カタリバは、どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動しています。現在では職員数200名、経常収益15億円を超え、国内でも有数の教育NPOに成長しました。
高校生のためのキャリア学習プログラムから始まり、東日本大震災以降は子どもたちへの居場所提供、コロナ禍以降はデジタルツールを活用したオンラインの子ども家庭支援を行うなど、社会の変化に応じて様々な教育活動に取り組んでいます。
▶採用説明資料
https://bit.ly/3V15ufB
募集背景
東日本大震災により被害を受けた岩手県大槌町。カタリバはこの地で、10年以上にわたり教育支援に携わってきました。2011年12月に、子どもたちが集える居場所として「大槌臨学舎」の運営をスタート。そして、2019年度からは、学校と地域が協働することで、生徒にとっても・保護者・地域にとっても魅力ある学びの場づくりを目指す取り組み、「大槌高校高校魅力化プロジェクト」に着手しています。
大槌高校は、震災前には100名以上いた新入生が、2019年度に42名まで減少し、存続が危ぶまれる状況でした。町内で唯一の高校である大槌高校は、町の担い手を輩出する「地域振興の核」です。そこで、カタリバはプロジェクトを通じて、地域探究カリキュラムづくりや全国からの入学者受け入れなどに取り組んでいます。その結果、2022年度の新入生が60名まで向上するなど、着実な成果が生まれ始めました。
また、2022年度から大槌高校は、文部科学省「普通科改革支援事業」に採択され、生徒の多様な能力・適性、興味・関心などに応じた学びを実現するために、新学科設置の構想をスタートし、生徒・先生方・保護者・地域の意見を取り入れながら、学校の中にある当たり前を根本から見直してきました。今年度からは新学科である「地域探究科」が設置され、これまで構想してきた取り組みが実装され始めています。
今回の採用は、さらに大槌高校の魅力をアップデートし、未来の学校を描くための新メンバー募集です。
これまでに醸成されてきた学校、行政、地域との一体感をもとに、コーディネーターとして学校改革に踏み込むこの取り組みに、ともに挑戦する仲間を求めています!
*大槌高校のホームページは[コチラ]
*大槌高校魅力化プロジェクトについては[コチラ]
仕事内容
大槌高校にコーディネーターとして常駐し、高校魅力化のための幅広い業務を担います。
具体的には、下記のような業務内容です。
地域探究カリキュラムの設計・授業運営
ひとつの学年を担当し、1年間を通じたカリキュラムの全体設計・見直しから、毎週の授業プランの作成、学年担任会でのミーティング、授業用の資料の作成、授業実施まで、一気通貫で担当します(地域探究カリキュラムの詳細は後述)。
教育活動への地域資源の接続
地域探究に取り組む生徒と、大槌町や三陸地域の多様な大人とを接続します。生徒一人ひとりの関心や課題意識に応じた機会を設けるために、時に約30か所への生徒訪問を同時に調整することも。そこでどんな化学反応が生まれるか、想像をめぐらせながらアレンジしていきます。
コンソーシアムの運営
地域のステークホルダーが一堂に会して大槌高校の未来について議論する「大槌高校魅力化構想会議」、文部科学省事業の採択に伴う「運営指導委員会」など、各種コンソーシアムの事務局として、議題づくり、資料作成、各種調整など一連の会議体運営を担います。
大槌高校の生徒募集・学校広報
各種媒体(学校ホームページ、公式note、町内広報誌など)を通じた発信、近隣中学校への直接広報(説明会の実施、先生との関係性構築など)、オープンスクールの開催、はま留学(全国生徒募集)に関わる行政・議会との折衝などを担います。
受験のための個別支援
大槌高校では、一人ひとりの生徒に対して複数名の先生で伴走チームを構成します。コーディネーターもその一員として、主に、推薦入試や総合型選抜(AO入試)での進学を目指す生徒に対して、論文課題やプレゼン課題への対策を支援します。
地域探究カリキュラムについて
大槌高校では、地域探究カリキュラムとして「三陸みらい探究」を設定しています。「三陸みらい探究」は、三陸地域の未来を担うリーダーを育てることを目標に開講しているプロジェクト型学習(PBL)の授業です。週2時間、年間35週の授業を通して、子どもたち一人ひとりが自分のテーマを立て、大槌町や三陸地域の多様な大人と対話しながら、それぞれの課題意識に対してプロジェクトを計画・実践します。
生徒たちのプロジェクト一例
- 町内で廃棄されているピーマンを活用したお菓子を試作し、地域の新たな特産品としてカフェなどでの提供ができるよう取り組んだ
- 東日本大震災津波で亡くなった人々の要因分析や社会心理学理論を活用して、安渡地区の避難訓練について提案した
- 町内に気軽にキャンプができる場所がないという課題から、「みちのく潮風トレイル」コースでハイキングとキャンプができるコースを提案し、実施した
職種 / 募集ポジション | 高校魅力化コーディネーター |
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雇用形態 | 正社員 |
契約期間 | 有期雇用(3年) ※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします |
給与 |
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勤務地 | 大槌高等学校内 |
勤務時間 | 08:30~17:30 |
休日 | 完全週休2日(土日祝) ・夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日) ・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇 ・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 |
福利厚生 | ・賞与は業績に応じ年1回支給 (過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動) ・昇給は半年に1回、人事考課により決定 ・産育休制度 ・通勤手当(上限3万円) ・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象) ・健康診断、インフルエンザの予防接種 ・専門家によるオンラインカウンセリング ・副業も可能です(内容に応じて要相談) |
加入保険 | 社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金) |
受動喫煙対策 | 屋内全面禁煙 |
配属部署の体制 | 大槌町教育魅力化事業には、大槌高校魅力化チームと大槌臨学舎チーム、あわせて9名が所属しています。今回、参画いただく新メンバーは、大槌高校魅力化チームに配属されます。大槌町や岩手県出身のメンバーと、県外から移住したメンバーの比率は概ね半々です。 |
応募資格(必須) | ・社会人経験3年以上(目安) |
応募資格(歓迎) | ・多様なステークホルダーとの折衝・調整を行ってきた経験 ・中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力 ・自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性 ・教育関連のバックグラウンド |
求める人物像 | ・ビジネススキルを生かして社会課題の解決に貢献したい方 ・教員ではない立場から学校教育に携わりたい方 ・行政や議会と調整・折衝を行いながら、教育の「政策づくり」に関わりたい方 ・探究学習の開発や実践に関心のある方 ・地域のコミュニティに飛び込んで、ゼロから人間関係を構築するのを厭わない方 ・教育を通じた地方創生や地域活性化に関心のある方 ・東北地域に対して思い入れのある方 |
ある日のスタッフの1日 | ・08:00 出勤 ・09:00 授業に協力いただいている地域の方と打ち合わせ ・10:30 教育委員会との打ち合わせ ・11:30 総合的な探究の時間の授業準備 ・12:30 ランチ ・13:30 総合的な探究の時間の授業実施 ・15:30 個別生徒のマイプロジェクトへの伴走 ・16:30 翌日の打ち合わせ資料の作成 ・17:30 退勤 |
選考プロセス | ▼書類選考 ▼一次面接(事業責任者など)+Web適性検査 ▼現地見学兼二次面接(ドメインディレクター+事業責任者) ▼最終面接(代表理事・事務局長) ▼内定 ※平均3~4回の面接を経て内定となります ※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです ※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください |
会社名 | 認定NPO法人カタリバ |
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名称 | 認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ) |
代表理事 | 今村 久美 |
設立 | 2001年11月1日 (2006年9月21日に法人格取得) |
本部所在地 | 東京都中野区中野5-15-2 JR中央線・総武線「中野」駅下車、徒歩約6分 |
その他拠点 | ■文京区青少年プラザ b-lab(東京都文京区) ■アダチベース Central/North(東京都足立区) ■大槌臨学舎(岩手県上閉伊郡大槌町) ■双葉みらいラボ(福島県双葉郡広野町) ■おんせんキャンパス(島根県雲南市) |
職員数 | 199名(2024年12月時点) |