団体紹介
カタリバは、どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動しています。現在では職員数200名、経常収益15億円を超え、国内でも有数の教育NPOに成長しました。
高校生のためのキャリア学習プログラムから始まり、東日本大震災以降は子どもたちへの居場所提供、コロナ禍以降はデジタルツールを活用したオンラインの子ども家庭支援を行うなど、社会の変化に応じて様々な教育活動に取り組んでいます。
▶採用説明資料
https://bit.ly/3V15ufB
募集背景
「みんなのルールメイキング」とは
生まれつき茶色い頭髪を黒髪に染めることを強要されたとして、生徒が訴訟を起こした事件をきっかけに生まれた「ブラック校則」という言葉。近年、時代にそぐわないルールを見直していこうという気運が高まっています。それに先駆けて、カタリバは2019年に「みんなのルールメイキング」をスタートしました。
多くの人が学生時代に経験した「校則」。校則は学校が定め、生徒はそれを守るしかないという状態が当たり前でしたが「みんなのルールメイキング」では、対話を通じて、児童生徒が中心となる学校の校則やルールづくりなどに取り組んでいます。校則・ルールの見直しから始まったこの活動は、より生徒が学校づくりに参画していくことを目指し、現在は行事や生徒会活動の在り方の見直しなど、テーマも多様化しています。
この事業では、「ルールメイキング」を推進する学校や教員、生徒の支援を行っており、2019〜2022年度の経済産業省「未来の教室」実証事業に採択され、2024~2025年度は公益財団法人日本財団の助成を受けて運営しています。
また、本事業は教育と社会をつなぐ先駆的なプログラムとして、2025年度グッドデザイン賞にも輝きました!
【参考】「みんなのルールメイキング」が2025年度グッドデザイン賞を受賞しました
事業のいまとこれから
2025年11月時点では計580校を超える小・中・高等学校がルールメイキングを実践。こども基本法の制定、生徒指導提要の改訂など社会の後押しもあり、ルールメイキングに取り組む学校が増えています。
みんなのルールメイキングでは、生徒向けのワークショップ開発および学校現場での実践をベースにしつつ、実践方法をまとめた教材開発や研修会の実施、教員向けの共助コミュニティ運営、全国各地域における交流機会の創出など、様々な取り組みを行ってきました。
ルールメイキングは、単に校則やルールを見直すことを目的とした取り組みではありません。自分たちが生活する環境について、自分たちで意見を出し合い、対話をして創っていくプロセスは、課題発見・合意形成・意思決定の力など、子どもたちがこれからの不確実な時代を生き抜く力を身につける糧となります。さらには子どもたちにとって学校が安心・安全な場となり、「自分の意見で自分の身近な環境を変えていけるのだ」という実感を届けることに繋がっていくのです。こうした対話の文化を日本中の学校へ届けていくことに、私たちの活動の大きな意味があると考えています。
今回、より多くの学校にこの取り組みを広げ、根付かせていくために、様々なアクターと協働しながら、現場の課題を乗り越える新たなメンバーを募集します。
仕事内容
みんなのルールメイキングでは、学校現場・地方自治体の伴走支援や、教員が学校の垣根を越えて学び合えるコミュニティの運営・交流機会の創出、イベント企画やオウンドメディア運用を通じてルールメイキングの重要性や学校の課題を社会へ発信する広報活動まで、それぞれのチームメンバーの関心や得意を活かしながら幅広く活動を展開しています。
今回の採用では、学校現場での生徒・教員の伴走支援や、地方自治体・全国の教育系団体(地域パートナー)との連携業務を中心に担うメンバーを求めています。主に、ルールメイキングに取り組む学校・教員・教育委員会等の地方自治体、地域パートナーへ伴走し、実際にルールメイキングの現場づくりを担当します。
まずは学校現場でのコーディネーター業務から始めていただきます。学校教育に関心がある方や、教育現場など子どもと関わる経験がある方はもちろん、そういった経験がない方も、現場を知りながら基礎的な実践から学ぶことができるのでご安心ください。
経験を積んだのちには、複数の学校や自治体を取りまとめたり、1〜2名のメンバーマネジメントを担当するリーダーや、大規模なイベントの企画運営担当など、本人の興味関心に合わせたキャリアステップを積んでいきます。
学校・教員への伴走支援
約580校の学校パートナーに対する下記業務を担当します。
― ルールメイキング実践に関する個別相談・伴走支援
― 教員同士がつながる学び合いコミュニティ施策の企画・立案・運営
― 教員研修、教員向けワークショップの企画・運営
― 児童生徒向けワークショップ・出張授業の企画・運営
― ルールメイキングの教材開発・普及啓発
【参考リンク】教員の方への案内ページ
地域パートナーへの伴走支援
全国6つの地域パートナーに対して下記業務を担当します。
― 地域パートナーへの伴走支援
― 各地域での交流イベントの支援・運営
― 各地域において取り組みを拡大・定着させるための戦略策定・実行
【参考リンク】地域パートナーのイベントレポート
自治体連携
入職後、一定期間を経過後に、経験・スキルに応じて担当する可能性があります。
ー 各自治体の文脈に応じた企画・提案
ー 自治体担当者との打ち合わせ・伴走支援
ー 連携自治体における学校の児童生徒向け・教員向け研修会の企画・運営
ー 自治体における取り組みの効果測定・分析・提案
【参考リンク】自治体連携レポート
仕事のやりがい
全員で納得できる答えへ。ルールメイキングが、子どもたちの社会参画意識を生む瞬間をつくる。
今回募集するポジションでは、主に学校現場に伴走する役割をになっていただくので、生徒の成長や、周りの大人たちの変化を肌で感じることができます。
最初は「どうせ校則は変えるのは無理だろう」という気持ちで参加していた高校生が、全校生徒にアンケートをとり、先生や時には地域の方との対話を繰り返す中で、相手の立場にたって物事を考えて対話ができるようになったり。校則見直しを経て、校則以外の身の回りの課題も自分事化して考えてみようという変化が生まれたり。
そういった瞬間に立ち会えるのもこの仕事の大きなやりがいになるでしょう。
学校の先生と協働し変化を生み出せる。
実際に学校現場に赴いたり、学校の先生と協働しての活動も多くあります。学校や生徒の様子を観察し、必要なワークショップを企画したり、学校と外部人材をつないで学ぶ機会を創るなど、様々な方法で担当する学校のルールメイキングの取り組みを支援していきます。
そんな中で子どもたちの変化に伴って、学校の先生たちの意識の変化や学校全体の新しい文化が育まれていくことも。
学校という社会の中で、新しい風が吹くまで伴走しきることができるのは大きな魅力の一つです。
新しい学校の在り方を、日本全国へ広めてゆく。
さらに着目したいのが、近年の法制度の変化により、こうした取り組みは一層重要性を増しているということ。2023年12月に閣議決定された「子ども大綱」では、子どもの意見を聴きながら校則見直しを進めることが強調されました。また2025年に文部科学省で行われた、学校で子どもたちが学ぶカリキュラムを定める学習指導要領の改訂に向けた議論においても、ルールメイキングが取り上げられているほどです。
こうした社会の動きの最先端で、まだ実践の前例が少ない領域だからこそ、学校現場や地域と連携しながら新たな実践モデルをつくり、学校教育のシステムチェンジに挑戦できる。そんな新しい日本の教育の在り方を創ることに寄与できる仕事です。
| 職種 / 募集ポジション | 学校・地域パートナー伴走 |
|---|---|
| 雇用形態 | 正社員 |
| 契約期間 | 有期雇用(3年) ※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします |
| 給与 |
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| 勤務地 | 「中野駅」徒歩6分 ・2024年10月に本部を移転増床し、より働きやすく共創が生まれるオフィス環境の整備を進めています ・ハイブリッドワークを取り入れており、出社/在宅の割合はチームや時期によっても異なります ・一定割合の出社を推奨していますが、個別の状況なども踏まえて応相談です(但し、完全リモートは原則想定していません) ・必要に応じて出張 (学校訪問・地方実施のイベント運営)も発生します |
| 勤務時間 | 10:00-19:00 ※始業時間の調整など応相談です |
| 休日 | 完全週休2日(土日祝) *夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日) *慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇 *有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 ※土日祝にイベントなどが入る場合もありますが、その場合は、平日に振替休日を取得していただきます |
| 福利厚生 | ・賞与は業績に応じ年1回支給 (過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動) ・昇給は半年に1回、人事考課により決定 ・産育休制度 ・通勤手当 ・健康診断、インフルエンザの予防接種 ・専門家によるオンラインカウンセリング ・屋内禁煙 ・副業も可能です(内容に応じて要相談) |
| 加入保険 | 社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金) |
| 受動喫煙対策 | 屋内全面禁煙 |
| 配属部署の体制 | 事業責任者のもと、フルタイム職員4名の構成です。業務領域ごとにプロジェクトチームをつくり業務にあたります。 |
| ある日のスタッフの1日 | 10:00 勤務開始、タスク確認、メール対応 11:00 社内打ち合わせ 12:30 ランチ 13:30 学校で実施するワークショップの企画・資料作成 14:30 担当校訪問に向けて移動 15:30 担当校に到着・教員と打ち合わせ 16:00 生徒とワークショップを実施 17:00 ワークショップ終了・教員との振り返り 18:00 帰宅・活動の記録を入力 19:00 退勤 |
| 応募資格(必須) | ・法人営業・コンサルティングなどの「企画提案型」の業務経験 |
| 応募資格(歓迎) | ・ベンチャー企業など主体的に学ぶことが求められる環境での経験 ・教育業界の経験や、大学等で教育について学ばれた経験 ・チームや組織のマネジメント経験(新人育成なども可) ・社内外の様々な立場の方と協働しプロジェクトを推進した経験(規模は問わず) |
| 求める人物像 | ・「主権者教育」「キャリア教育」「子どもの権利」「生徒が参画する学校」などのキーワードに関心があり、これからの時代に求められる教育・学校づくりを推進したい方 ・生徒の成長を応援することに、最前線でかかわりたい・楽しさを感じられる方 ・これからの社会を創っていく子どもたちに対して、大きな仕組みを変えていくことで寄与したい方 ・様々なステークホルダーとの協働を通した「社会的インパクト」の質向上と拡大を追求したい方 ・主体的に、フットワーク軽く取り組むことができる方 |
| 選考プロセス | ▼書類選考 ▼一次面接(チームリーダー+採用担当)+Web適性検査 ▼中野オフィスでの質問会・カジュアル面談 ▼二次面接(ドメインディレクター+事業責任者) ▼最終面接(代表理事・常務理事) ▼内定 ※面接はすべてオンライン実施ですが、質問会のみオフィスにお越しいただきます ※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、なるべく日数を短縮するなどのアレンジも可能ですのでご相談ください |
| 会社名 | 認定NPO法人カタリバ |
|---|---|
| 名称 | 認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ) |
| 代表理事 | 今村 久美 |
| 設立 | 2001年11月1日 (2006年9月21日に法人格取得) |
| 本部所在地 | 東京都中野区中野5-15-2 JR中央線・総武線「中野」駅下車、徒歩約6分 |
| その他拠点 | ■文京区青少年プラザ b-lab(東京都文京区) ■アダチベース Central/North(東京都足立区) ■大槌臨学舎(岩手県上閉伊郡大槌町) ■双葉みらいラボ(福島県双葉郡広野町) ■おんせんキャンパス(島根県雲南市) |
| 職員数 | 199名(2024年12月時点) |