団体紹介
カタリバは、どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動しています。現在では職員数200名、経常収益15億円を超え、国内でも有数の教育NPOに成長しました。
高校生のためのキャリア学習プログラムから始まり、東日本大震災以降は子どもたちへの居場所提供、コロナ禍以降はデジタルツールを活用したオンラインの子ども家庭支援を行うなど、社会の変化に応じて様々な教育活動に取り組んでいます。
▶採用説明資料
https://bit.ly/3V15ufB
募集背景
カタリバはこれまで下記の大規模災害等において、現地のニーズや状況に応じて期間や支援内容を設計し、主に子どもたちの心のケアと居場所づくりや教育行政・学校支援に取り組んできました。
- 東日本大震災(2011年)
- 熊本地震(2016年)
- 平成30年7月西日本豪雨(2018年)
- 令和元年台風19号(2019年)
- 令和2年7月熊本豪雨(2020年)
- 令和3年7月伊豆山土砂災害(2021年)
- 令和6年能登半島地震・能登豪雨(2024年)
2019年8月には、これらの経験を活かして災害時子ども支援「sonaeru」をリリース。被災状況は異なっても、子どもたちに起こる課題・子どもたちを支える行政や民間の間で起こる課題には共通性があり、平時からその課題への対応方法を決めておくことで、いざという時に迅速に子どもたちの支援ができるのではないか?という構想からのプロジェクトです。
この「備え」によって、熊本豪雨の際には発生から5日で、令和6年能登半島地震の際には発生から3日で、子どもたちの居場所づくりをはじめとした支援活動を実施することができました。
カタリバは、発災後の不安な時期を少しでも減らすことが、子どもたちの数年後の未来を変えると考えて、スピードを重視した支援にこだわっています。今回の「sonaeru」チームの募集は、いつどこで起こるかわからない災害に対して迅速な支援を行うための増員採用です。災害によって子どもたちが夢や未来を諦めることがないように、災害支援に共に取り組んでくださる方を求めています。
仕事内容
「sonaeru」に所属し、災害時に真っ先に現地入りして子ども支援を最前線でリードします。また、平時には他事業も兼務いただく想定です。
災害時の仕事内容
大規模災害が発生した際には、早期に支援を開始するためにまずは現地入りしていただきます。下記の仕事内容はいずれも現地にて行っていただく想定です。災害支援にあたっては後方支援のための事務局も組織するため、現地での支援に集中できる環境です。
被災状況・支援ニーズの調査
主にデスクリサーチによって情報を収集します。また、車で被災地を周り、各避難所にて被災者や避難所職員からヒアリング調査を実施することもあります。被災状況をはじめ、避難所ごとの子どもたちの人数や大まかな年齢、様子、課題と支援ニーズの有無などを把握していきます。
行政や教育委員会、地域の団体との調整・交渉・連携
行政や現地団体など関係各所にアポをとり、打ち合わせの中で支援の必要性を理解してもらい、様々な子どもの課題に対して協力、連携していきます。
居場所の運営・プログラム企画・子どもたちへの伴走
朝から夕方まで子どもたちが安心して過ごせる居場所を作り、その運営を行います。また、多くのボランティアスタッフの協力を得ながら、災害がなかったら体験できないようなプラスの経験、学びのプログラムを企画・実施、遊びや学習を通しての心のサポートを担当します。
ピープルマネジメント
居場所運営に携わってくださる業務委託・ボランティアスタッフの方々のマネジメント、シフトや配置の調整などを行います。
レポーティング
被災地の状況や子どもの様子を定期的にレポートし、「今起きていること」を伝えることで、支援の輪を広げていきます。
平時の仕事内容
カタリバの他事業を兼任いただき、平時はそちらに携わっていただきます。下記事業などから、経験・スキル・希望に応じての配属となります。
∇カタリバの活動紹介
https://www.katariba.or.jp/activity/
∇募集中の求人
https://www.katariba.or.jp/recruit/job/
※本採用では、上記「募集中の求人」に出ていないポジションとの兼務も検討可能です
※経営管理本部、ファンドレイジング部、広報部、人材戦略チームなどバックオフィスとの兼務も検討可能です
また、平時においても週1日程度、災害支援のアライアンス企業や有識者、専門家との協働プロジェクトを担当する想定です。自ら企画を立案・提案することも可能です。
仕事のやりがい
荒れ果てた町、困り果てた被災者の姿、被災地には多くの課題が山積しています。それは、スタッフにとっても負荷のかかる環境です。しかしその分、過酷な状況におかれる子どもたちを直接支援することは、大きなやりがいと確かな充実感につながります。
また、スピード感も魅力の1つ(一例:「スピード重視の支援が数年後の子どもの未来を変える」)待ったなしの支援ニーズに対して、何事も主体的且つ迅速に判断、行動し、支援の形をつくり上げていくスピード感は、災害支援の現場だからこそ体感できるものです。
加えて、新しい災害支援のあり方を構築することができます(一例:「能登半島で被災した先生への3つの応援プロジェクト」)。平時の備え、有事の対応共に、災害時の子ども支援はまだまだ開発途中。自分で道を切り開いていくやりがいがあります。
これまでの災害支援活動では、毎回奇跡とも思えるような、地域の方々との素晴らしい出会いがありました(一例:「被災した女子高生が人生の目標に出会うまで」)。困難な状況のなか生まれる協働、連帯、そのなかでの出会いも、魅力の一つかもしれません。
職種 / 募集ポジション | 災害時子ども支援スタッフ |
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雇用形態 | 正社員 |
契約期間 | 有期雇用(3年) ※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします |
給与 |
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勤務地 | 〈平時〉兼務する事業により異なります 〈災害時〉災害発生地域での活動となります |
勤務時間 | 〈平時〉兼務する事業により異なります 〈災害時〉状況に応じた勤務となります |
休日 | 〈平時〉兼務する事業により異なります 〈災害時〉状況に応じた勤務となります ・夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日) ・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇 ・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 |
福利厚生 | ・賞与は業績に応じ年1回支給 (過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動) ・昇給は半年に1回、人事考課により決定 ・産育休制度 ・通勤手当(上限3万円) ・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象) ・健康診断、インフルエンザの予防接種 ・専門家によるオンラインカウンセリング ・副業も可能です(内容に応じて要相談) |
加入保険 | 社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金) |
受動喫煙対策 | 屋内全面禁煙 |
配属部署の体制 | 事業責任者である石井のもと、メンバーはフルタイム職員2名で、いずれもカタリバ各拠点を兼務しています。 ∇参考:石井のインタビュー記事 https://www.katariba.or.jp/magazine/article/interview240606/ |
ある日のスタッフの1日 | 被災地域周辺のビジネスホテルやキャンピングカーなどに泊まりながら、主に避難所などの支援拠点で業務を行います。発災後1か月後くらいまでは休日出勤が発生することもありますが、支援体制が安定してくる2か月目以降は減っていきます。休日出勤していただいた分は、代休や振替休日を取るなどして対応しています。また、現地滞在期間は概ね1〜3か月程度を想定しています。 発災後すぐの勤務状況が過酷であることは否めません。そうした時期の、スタッフのリアルな1日のスケジュールを紹介します(支援内容によって異なります)。 ・08:00 出勤、拠点運営開始、ボランティアスタッフの受け入れ ・09:00 朝の会(子どもの健康チェックや拠点のルール確認) ・09:30 外遊び(屋外で子どもと遊ぶ) ・10:30 学習伴走 ・12:00 ランチ(原則子どもと一緒に) ・13:00 ボランティアスタッフによるイベント ・14:00 行政職員や他団体と打ち合わせ ・15:00 子どもの遊び対応 ・16:30 帰りの会(子どもの振り返り) ・17:00 拠点運営終了、片付け、ボランティアスタッフの振り返り ・18:00 スタッフ打ち合わせ、事務作業、業務終了 |
応募資格(必須) | ・社会人経験のある方 ・国内の災害時に、時期・場所を問わず即現地入りし、数か月単位での活動に従事できる方 ・普通自動車免許 |
応募資格(歓迎) | ・災害支援の経験のある方(ボランティア含む) ・JICA海外協力隊などでの人道支援経験のある方 ・子どもの遊び場づくり経験のある方 ・困難を抱える子どもに対する伴走・支援経験のある方 ・保育士・看護師などの有資格者 ・社会福祉士、臨床心理士などの有資格者 |
求める人物像 | ・災害支援に対して想いのある方 ・災害時という非日常のなかで心身をセルフケアできる方 ・ハレーションを生まない柔軟なコミュニケーションが取れる方 ・主体的に、フットワーク軽く取り組むことができる方 ・ミスやトラブルも含めて、誠実に報告・連絡・相談できる方 ・日々変化する状況に臨機応変に対応できる方 |
選考プロセス | ▼書類選考 ▼一次面接(sonaeru担当職員+採用担当)+Web適性検査 ▼二次面接(sonaeru事業責任者+兼務先事業の責任者) ▼最終面接(代表理事・事務局長) ▼内定 ※平均3~4回の面接を経て内定となります ※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです ※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によってより短い期間でアレンジすることも可能ですのでご相談ください |
会社名 | 認定NPO法人カタリバ |
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名称 | 認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ) |
代表理事 | 今村 久美 |
設立 | 2001年11月1日 (2006年9月21日に法人格取得) |
本部所在地 | 東京都中野区中野5-15-2 JR中央線・総武線「中野」駅下車、徒歩約6分 |
その他拠点 | ■文京区青少年プラザ b-lab(東京都文京区) ■アダチベース Central/North(東京都足立区) ■大槌臨学舎(岩手県上閉伊郡大槌町) ■双葉みらいラボ(福島県双葉郡広野町) ■おんせんキャンパス(島根県雲南市) |
職員数 | 199名(2024年12月時点) |