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石谷 桂子／SIXPAD本部 本部長

外資系日用品メーカーで26年にわたりグローバルマーケターとして活躍。その後外資系小売業でCRMを導入。2023年にMTG入社。世界基準のマーケティング手法を取り入れながら、これからのブランドビジネスのあり方を示そうとしている。

部署の現在

トップアスリートも認めるSIXPADのマーケティング全般を担う

SIXPADブランドの事業戦略・方針・マーケティングを一手に引き受けているのが、ここSIXPAD本部です。具体的にはどのような業務を行っているのでしょうか。

「消費者ニーズの調査・分析から、製品企画、プロモーション活動を含む営業戦略の立案、直営店の運営に至るほぼすべてに関わります。そうした一連の活動の中で、例えば新商品の開発は開発本部、デジタルマーケティングはダイレクトマーケティング本部といった具合に、他部署と連携して動くことがほとんどです」（本部長／石谷）

近年は一般的によく知られる筋肉を鍛える製品だけでなく、筋肉の疲労回復を図る製品やヘルスケア用途の製品など、幅広い機能を備えた製品をラインナップ。EMS（電気刺激で筋肉を鍛える技術）マーケットでは7割という圧倒的なトップシェアを誇っています。

「世界的なトップアスリートを起用したプロモーションで知られていますが、あれは『最前線で戦う人の意見を取り入れることでワンランク上の製品開発およびブランド価値を実現する』という当社の開発思想への共感がベースにあってのことです。SIXPADがいかに機能重視、実用性重視のブランドであるかがおわかりいただけるかと思います」（石谷）

部署の未来

他に類のないブランド価値を国内外に広め、事業規模を5倍6倍に

現在売上高150億円規模のSIXPAD事業ですが、今後さらなる成長が見込まれています。

「国内市場においては、20％以上の成長率で2倍以上の市場規模を目指した活動を展開しています。これまでも非常に先進的な製品開発はしているのですが、製品開発と発売に追われて、それを認知・理解させて購買までもっていく動線設計（いわゆるカスタマージャーニー）が不十分なまま市場導入してしまい、機会ロスが発生しているケースも少なくありませんでした。今後は目標達成に導くために、開発部門との連携を深め、マーケティング志向の製品開発を推進するとともに、最初から『どのようにお客様にその製品を届けるのかも考えた』いわゆるマーケティング活動を強化していきます」（石谷）

商品企画の段階でターゲットは誰なのか、どこの売り場で売るべきなのかといった販売戦略まで見通せていないと、プロダクトが内包する価値を最大化できないといいます。さらにこの活動と並行して、数年以内の海外マーケット進出も視野に入れています。

「過去に一度進出したのですが、コロナ禍などもあって撤退を余儀なくされました。海外も含めれば5年後には現在の5倍6倍へと伸長が見込める事業だと考えています。それだけ力のあるブランドですので、今後は科学的エビデンスをもつ製品の価値を正しく伝えるプロモーション手法の開発など、SIXPADを世界ブランドに押し上げるためのさまざまな取り組みに挑戦していきます」（石谷）

求める人材

自分の力で価値ある製品を世に広めていきたいと思う方

これらの課題をクリアするために今後必要となってくる人材とは。

「リーダーシップと戦略的思考を兼ね備えたブランドマネージャーですね。もちろん、デザインのスキルだったりデジタルマーケティングのノウハウだったり、それぞれの専門スキルをもった人材も常に募集していますが、その上でブランドを理解し、統括・管理する力が必要です。そこに加えて、海外経験や語学力をおもちの方であれば最高ですね」（石谷）

石谷はSIXPADを扱うマーケティング職の魅力を「人の役に立つ製品を生み出せること、それを世の中に広めていけること」だと語ります。

「例えばフットフィットというEMS製品がありますが、これを使えば怪我や病気に罹っている方、ご高齢の方などの、身体が弱っている方でも足の筋肉を鍛えることができます。効果を実感されたご本人のみならず、ご家族などからも感謝の声が多数寄せられており、自分たちが生み出した商品が世の中の役に立っている実感を味わうことができます。こうした伸び盛りのブランド開発に主体性をもって参加できる機会は、今の世の中ではそう多くないと思いますよ」（石谷）