楽天ショップオブザイヤーなど受賞歴多数!延べ注文件数3,000万件!国内最大級のコンタクトレンズECを運営
延べ注文件数3,000万件。日本最大級のコンタクトレンズECを展開。
競合ひしめくコンタクトレンズECにおいて、2021年12月末には運営サイト合計で延べ注文件数は3,000万件に達しており、多くのお客様に商品をお届けしてきた確かな販売実績を持つ株式会社パレンテ。「すべての人に選択する価値を」というビジョンのもと、仕入れ~マーケティング~制作~販売~配送~カスタマーサポートまで自社で一気通貫したサービスを提供、沖縄・北海道を除く全国都道府県で翌日配送を可能にするロジスティックを形成。コスト、スピード、マーケティングすべてにおいて他社ECとの大きな差をつけている同社のサービス力は、2013年楽天ショップオブザイヤー受賞、2014年楽天ショップオブザスーパーSALE、同年楽天ショップオブジエリア受賞といった多数の受賞歴からも裏付けられている。2011年より同社の代表取締役に就任した吉田忠史は自社の強みに対してこう分析する。
「時代の半歩先を行っていたのが一番の要因でしょうか。当社がECに進出したのは08年のことですが、当時は千葉、大宮など首都圏を中心とした実店舗『アップル』が売上の大半。私が社長に就任した11年頃のコンタクトレンズECのマーケットシェアはコンタクトレンズ業界全体の5%程度でした。この頃に選択と集中を行いすべての経営資源をECに投下、サイト構築において手だけ動かせばいい部分はほぼすべて自動化を進めました。また13年には岡山に配送拠点を開設、配送センターを2拠点持つことで全国どこにいても早く、安く、安心安全にコンタクトレンズ買えるという「選択する価値」を他社に先駆けてつくりました。現在コンタクトレンズ業界全体の売上のおよそ20%のシェアまで拡大したECで、当社は日本最大級だと自負しています」
ECを支える屋台骨であるロジスティックにおいて圧倒的な強みを持つパレンテだが、今後はコンタクトレンズの周辺事業のECにも進出を考えていると言う。経営戦略上、明かせない部分も多いとのことだがコンタクトレンズという絶対的な基幹ビジネスがあるからこそ、新事業にも積極的に投資していくと吉田氏は目を輝かせる。日本最大級のECを運営することで培った勝てるマーケティング、Web制作のノウハウを横展開し、既存のロジスティックを利用、収益が見込める事業についてはホールディングスカンパニー化も視野に入れているという。だからこそ、今回採用する人材を経営者に育てたいと熱く夢を語ってくれた。
プライベートブランド『WAVE』はコンセプトからパッケージデザインまで制作部が担当。
2013年よりパレンテはECに加え、『WAVE』というコンタクトブランドを立ち上げた。メーカーと名乗るのはおこがましいですと吉田氏は笑うが、高品質・低価格を実現することで現在月間10万箱規模と同社の売上の大きな柱に成長している。『WAVE』のコンセプトメイキングからパッケージデザイン、WEB制作まで先頭で指揮するのがWEB制作部マネージャーを務める阿波野亮氏だ。2013年にパレンテにジョインした同氏。デザイナーとして出発し、現在はWebディレクターも兼任する彼に、制作会社出身から見たECの魅力、パレンテで働く意義を聞いた。
「ずばり自分の制作物の効果が数値としてわかる部分ですね。現在は『WAVE』のプロモーションの全権を制作部が担っているのですが、権限委譲されてからサイトの全面リニューアルとコンセプトの練り直しを実施。また、代理店を介さず人気タレントをイメージキャラクターに起用、デザインなどもすべて社内コンペを実施。「まずはやってみよう」という吉田のモットーにもあるように、クリエイティブに関しては内製にこだわりました。結果、売上は3倍に伸びました。マーケットの反応がダイレクトなのが厳しさでもあり、やりがいですね。日本最大級のコンタクトレンズECに恥じないデザインか?コードか?カスタマーサービスか?など期待されるレベルが高い分、メンバー全体の成長も早いと思います」
阿波野氏がジョインした2013年当時、パレンテには制作部という部署はなく、マーケティング部の下位組織だったという。制作職の地位向上という高い目的意識と実行力が「まずはやってみよう」というパレンテの水に合ったのか、入社2年ほどで制作部を立ち上げ、現在はマネジメントに携わっている。ECと商品企画、どちらも携われるのはクリエイターとしてもモチベーションにつながりますねと嬉しそうに話してくれた。
個人商店から企業へ。パレンテ出身と胸を張って言える会社をつくる。
パレンテの創業は1977年、服飾雑貨の小売からのスタートだった。その後、紆余曲折を経て吉田氏が経営者のバトンを受け取ったのが2011年。ここからパレンテはECの王道を歩み、わずか2年で名実ともにコンタクトレンズ販売という永続的なマーケットのリーディングカンパニーへと成長した。プライベートブランド『WAVE』も軌道に乗り、順風満帆に見える同社だが、吉田氏も阿波野氏も口を揃えて「人に自慢できる企業にはまだまだほど遠い」という言葉を残した。
「日本最大級のECにその仕事はふさわしいか?これは常に口に出して言いますし、私たちの行動規範のようなものです。2015年に渋谷にオフィスを設立し、現在160名と大所帯になってきましたが評価制度など職場環境はまだ着手できていないのが現状。半期ごとの評価、部署ごとの成果目標達成による給与還元、産休育休と14年より3カ年計画で整備している最中。人事制度には終わりはありません。また成長し続ける一方、当社を去る仲間もいるわけで、社員全体のキャリアアップの手助けとなる会社になれたらと思っています」(吉田)
「ECデザインの正解と自分のセンスとのギャップに悩んだ時期もありましたね。ただ、自分がいいと思うものをつくるのではなく、売れるクリエイティブを追求することで見えてきたこともあります。家族や友だちに「これ俺がつくったサイト」と自慢できる会社を本気で一緒に目指してくれる人と働きたいですね」(阿波野)
設立まもなく40年を控え、セカンドフェーズに入った株式会社パレンテ。コンタクトレンズの次にどの事業でショップオブザイヤーを取るか今から楽しみである。それが新たな「すべての人に選択する価値を」につながるのだから。