団体紹介
カタリバは、どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動しています。現在では職員数200名、経常収益15億円を超え、国内でも有数の教育NPOに成長しました。
高校生のためのキャリア学習プログラムから始まり、東日本大震災以降は子どもたちへの居場所提供、コロナ禍以降はデジタルツールを活用したオンラインの子ども家庭支援を行うなど、社会の変化に応じて様々な教育活動に取り組んでいます。
▶採用説明資料
https://bit.ly/3V15ufB
募集背景
日本の子どもの9人に1人が貧困
今日の日本には、「家庭の経済的困窮」という自分自身の力ではどうすることもできない事情で、健やかな成長発達に必要な生活環境や教育、体験の機会が確保できない子どもたちがたくさんいます。厚生労働省の調査によると、日本における子どもの貧困率は 11.5%、ひとり親家庭では 44.5% にも上り、先進国の中でも最悪の水準とされている現状があります。
そうした状況を受けて、貧困対策を進めるための法令や施策の整備、全国的な取り組みがスタートしています。貧困の連鎖を区内の大きな課題の一つとして以前から捉えていた足立区でも、2015年度を「子どもの貧困対策元年」と位置付け、全国に先駆けて「未来へつなぐあだちプロジェクト(足立区子どもの貧困対策実施計画)」を策定。生活困窮世帯を対象にした居場所事業をカタリバが受託することとなり、2016年にアダチベースは誕生しました。
貧困の連鎖を抜け出す可能性を高めるべく、 意欲と創造性を困窮世帯の子どもたちへ
アダチベースは、足立区において目の前の子どもたち一人ひとりと向き合う事業であると同時に、日本全国でまだ支援が届かず孤立している何万人もの子どもたちのための事業でもあります。つまり、アダチベースの活動を通じて代表性のある課題や問いを見出し、仮説検証を繰り返すことで、困難を抱える子どもたちが通う居場所としての「モデルケース」となることを目指しています。
今回は、そんなアダチベースのリーダー候補として拠点のこれからを引っ張り、事業の未来を一緒に描き、推進してくださる方を募集します。貧困の連鎖を次世代に引き継がせず、子どもたちがより良く生きられる社会づくりに最前線で携われる仕事です。ぜひ、一緒に子どもたちの心の安全基地を作っていきましょう!
仕事内容
入社後まずは、主にアダチベースの現場をつくり磨き込む「ユースワーク」と、アダチベースの価値を拡げる「コーディネート」をお任せします。
ボランティアや学生スタッフのマネジメント、学習や体験活動等の担当チームのミッション推進リーダーなどのステップを経て、将来的には拠点全体のマネジメント業務を担っていただくことを期待します。
(1)アダチベースの現場をつくり磨き込む「ユースワーク」
居場所づくり、中高生への学習伴走、各種プログラム企画・運営、インターン・ボランティアマネジメントなどに携わります。平均すると、1日に15〜25名ほどの中高生がやってきます。
〈具体的な業務内容〉
- 中高生との教育的・福祉的な観点を活用したコミュニケーション
- 学習プログラムの企画・運営(学習クラス、自習室など)
- 地域の方々と連携した子どもたちへの食事支援、健康資本形成のための取り組み
- 中高生向け文化・スポーツのイベントや体験プログラムの企画・運営
- 生徒の職業観の育成、多様な人との関わりの中で育む仕組みとしての施設外ボランティアや地域活動の紹介・接続
- 担当行政や専門・関係機関との連携、渉外、提案活動
- 施設運営事務全般 など
(2)アダチベースの価値を拡げる「コーディネート」
アダチベースでつくり磨き込んだ現場の価値を、社内(広報チーム・インキュベーションチーム・研究所チーム・ファンドレイズチームなど)、社外(学校・行政・他団体など)のステークホルダーに対する連携や働きかけを通じて拡大していきます。
〈具体的な業務の一例〉
- アダチベースのユースワークの知見を社内外に伝播するための人材育成や研修の企画・実施
- インキュベーションチームと連携した、「学べる・真似できる」ユースワーク・事業運営方法の形式知化
- 地域や協賛企業の方々と連携した、広域的な子ども支援の体制構築・プログラム運営
- 足立区内の中学校・高校と連携した、校内居場所・学習スペースの運営、中退予防・学び直しを目的とした高校生年代への支援事業
- 広報チームと連携した、現場だらこそ見える課題の「今」を伝える情報発信
- 事業への寄付企業、個人へのファンドレイズ活動
(3)アダチベースのミッションを推進する「マネジメント」
まずはユースワークやコーディネートをご担当いただきながら、ご経験やスキルに応じて徐々にメンバーマネジメント業務もお任せします。
〈具体的な業務の一例〉
- インターン、ボランティアの採用・育成・マネジメント
- 新入職員や後輩への業務上の指導、部下のピープルマネジメント(入職後3年目以降目安)
仕事のやりがい
子どもたちの変化を間近で感じる
学校でも塾でも家庭でもない、サードプレイスだからこそ見ることができる中高生の姿があります。塾に行けずに成績が伸び悩んでいたタイミングでアダチベースに通い始め、学年1番の成績を取った子。人とコミュニーケーションをとることが難しく学校に行けなくなっていたけれど、アダチベースで友だちができたことをきっかけに話せるようになり、学校にもまた通えるようになった子。
自らの取り組みで子どもたちが変化していく姿を間近で見られることは、中間支援や管理業務だけを担う形の仕事では触れられない、何物にも代えがたい大きな喜びとやりがいがあります。
多面的・多角的な伴走支援の最前線に立てる
アダチベースでは、居場所・学習・体験・食事の4つを主軸に、中高生が自主性を育み、生き抜く力を養ってていくための多様なプログラムを提供しています。また、学校・地域・行政など異なる視点や立場を持つステークホルダーとも密に連携。カタリバの組織基盤を活かした地域のプレイヤーとの協働可能性を模索したり、行政に対しての提案・アドボカシー活動を通じて業務内容や制度変更への働きかけも行っています。
外部環境自体に働きかけることを通じて、子どもたちの自立に向けた挑戦と相談の機会を日々提供する現場は、まさに、「こどもをまんなか」に据えた社会づくりの最前線を感じられるはずです。
アダチベースから、日本の教育の未来をつくる
アダチベースは、中高生に特化した放課後居場所施設の中で先駆けとも言える施設の一つです。カタリバは2021年から、子どもたちの居場所施設・ユースセンターの設立を目指す全国の起業家・団体への助成事業も行っており、アダチベースの事例や知見が参考にされることも少なくありません(詳細はこちら)。
将来の拠点リーダー候補として、アダチベースでの事業開発を青少年支援のモデルケースとし、日本の教育の未来をつくることに寄与してみませんか?
スタッフの1日
東京都足立区にあるアダチベースでの勤務となります。勤務中は、子どもたちと直接関わりながら運営に携わる時間と、自身のミッション遂行のため企画業務にあたる時間があります。1日のスケジュールは、実施されるイベントなどによって毎日変動しますが、一例(平日)をご紹介します。
〈ある日のスタッフの1日〉
― 12:30 始業、チームでの始業ミーティング、メールチェック
― 13:00 行政向けの月次報告資料作成
― 14:30 拠点開館前ミーティング
― 15:00 マネジメント担当の職員との1on1
― 16:00 フロアで中高生対応(ユースワーク、自習支援)
― 17:00 専門家を交えた合同ケース会議
― 18:00 夕食休憩
― 19:00 新規プロジェクトの企画作成・進捗モニタリング
― 21:00 閉館、閉館作業、振り返りミーティング、各種連絡への対応
― 21:30 終業
求めるスキル・経験
- 中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力
- 自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性
- 対人関係業務に必要な感情の理解や人に寄り添う経験(ピープルマネジメント経験があれば尚可)
- 論理的・建設的に物事を思考、議論する力
- 詳細は応募資格をご確認ください
職種 / 募集ポジション | ユースワーカー(リーダー候補) |
---|---|
雇用形態 | 正社員 |
契約期間 | 有期雇用(3年) ※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします |
給与 |
|
勤務地 | ※事業特性上、住所は非公開としております |
勤務時間 | 開館時間(9:00〜21:00)に合わせてのシフト制です。 子どもたちが多く来館する放課後 17:00 以降の時間がコアタイムのため、 ・13:00~22:00(平日・土曜) ・12:00~21:00(日曜) でのシフトがメインとなります。 |
休日 | 週休2日(休館日の月曜+1日の休み) ・夏季休暇(3日)、年末年始休暇(5日) ・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇 ・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 |
福利厚生 | ・賞与は業績に応じ年1回支給 (過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動) ・昇給は半年に1回、人事考課により決定 ・産育休制度 ・通勤手当(上限3万円) ・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象) ・健康診断、インフルエンザの予防接種 ・専門家によるオンラインカウンセリング ・副業も可能です(内容に応じて要相談) |
加入保険 | 社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金) |
受動喫煙対策 | 屋内全面禁煙 |
配属部署の体制 | 拠点長の前林、岩渕のもと、約15名の職員に加え、学生インターン約20名、ボランティアスタッフ約20名で運営しています。主に20〜30代の職員中心の環境です。教育業界だけでなく様々なバックグラウンドを持った職員が所属しています。 〈スタッフインタビュー〉 ■野倉 優紀(元・コンサルタント) └ https://www.katariba.or.jp/magazine/article/interview200319/ ■佐渡 加奈子(元・児童館職員) └ https://www.katariba.or.jp/recruit/interview03/ ■前林 正洋(元・株式会社LITALICO) └ https://www.katariba.or.jp/outline/member/37635/ ■有田 いず美(元・広告代理店) └ https://www.katariba.or.jp/magazine/article/interview230710/ |
応募資格(必須) | *中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力 *自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性 *目標設定からプロセス検討、実行、振り返りまでを担い、PDCAを回した経験 *マネジメント、事業推進、経営への意欲や関心(経験はなくても可) |
応募資格(歓迎) | *教育現場(学校、学習塾、NPOなど)での活動経験 *ピープルマネジメント経験(アルバイトやボランティアも含む) *多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働した経験 |
求める人物像 | *「子どもの貧困」「子どもの居場所」「サードプレイス/ユースセンター」「教育・機会格差」「社会的インパクト」「福祉と教育の横断」などのキーワードに関心がある方 *現場で子どもたちの変化を実感しながら、事業開発・推進に携わりたい方 *すでにある仕事をこなすだけではなく、自分の仕事をつくっていくことを楽しめる方 *主体的に物事を捉え、周囲を巻き込みながら行動できる方 *社会を変えたい、という強い想いがある方 *マネジメント、事業推進、経営への意欲や関心がある方(経験はなくても可) |
選考プロセス | ▼書類選考 ▼一次面接(採用チーム) ▼二次面接(事業責任者など)+Web適性検査 ▼現地面接(アダチベースの見学を兼ねて実施) ▼最終面接(代表理事・事務局長) ▼内定 ※平均3~4回の面接を経て内定となります ※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスの中で一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです ※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください |
会社名 | 認定NPO法人カタリバ |
---|---|
名称 | 認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ) |
代表理事 | 今村 久美 |
設立 | 2001年11月1日 (2006年9月21日に法人格取得) |
本部所在地 | 東京都中野区中野5-15-2 JR中央線・総武線「中野」駅下車、徒歩約6分 |
その他拠点 | ■文京区青少年プラザ b-lab(東京都文京区) ■アダチベース Central/North(東京都足立区) ■大槌臨学舎(岩手県上閉伊郡大槌町) ■双葉みらいラボ(福島県双葉郡広野町) ■おんせんキャンパス(島根県雲南市) |
職員数 | 199名(2024年12月時点) |