1. 株式会社T2
  2. 株式会社T2 採用情報
  3. 株式会社T2 の求人一覧
  4. エンジニアインタビュー記事/第1回

エンジニアインタビュー記事/第1回

  • エンジニアインタビュー記事/第1回
  • 正社員

株式会社T2 の求人一覧

エンジニアインタビュー記事/第1回 | 株式会社T2

事業内容

株式会社T2は自動運転技術を活用した物流サービスを提供することにより、2024 年問題を始めとする物流危機という社会課題の解決に寄与し、物流インフラの維持・向上に貢献することを目指しております。

ここでは、物流問題の解決という志を共にする仲間に焦点を当てて紹介します。
今回は、システム開発のリーダーを務める上野山にインタビューをしました。「自動運転技術で日本の物流危機を解決したい」という思いを胸にT2の仲間になったエンジニアの情熱とは。

「ロボット研究から自動運転へ」:キャリアの軌跡

【質問】
 上野山さんのご経歴を教えてください

【回答】
 子どもの頃からプログラミングが好きで、大学ではロボットに人間の動きを学習してマネさせるという研究もしていました。新卒時に大手電機機器メーカーへ入社し、ビルマネジメントに関するIoTシステムの設計や、画像認識技術を応用した路側交通流センサーなどの新規開発に従事しました。

 2016年に外資系AIベンチャーへ転職し、日本法人の立ち上げに参画。設立当初は国内従業員4名、エンジニアは私1人という状況でしたが、親会社の研究メンバーと技術やマーケットニーズについて直接議論を重ねながら、一歩一歩開発プロジェクトや事業を作り上げてきました。その後、日本法人のCTOに就任し、国内の技術開発チームを立ち上げて、技術者だけでも70名規模の組織まで導いていました。

 その中でもとりわけ印象に残っている開発プロジェクトが、日系自動車メーカー様向けの自動運転に関する技術開発プロジェクトでした。当時はまだ全社的にも自動運転の経験が無いところからのスタートでしたが、元々有していた顔認識技術やスマートフォン向けソフトウェアで実現していた実装技術を再構築し、自動運転の「目」をお客様と一緒に開発実現することができました。自分たちが実装したコードで初めて自動車が自動走行した時の興奮は、今でも忘れることができません。

 このときの自動運転の開発推進経験を世の中に役立てたいとの想いで、今年の2月にT2へ入社しました。

「転職の決め手」:T2の魅力

【質問】
 T2のメンバーに加わろうと思った決め手は? 

【回答】
 前職で自動運転やその他のAIソリューションの技術開発に携わって、自動運転技術は世の中の「クルマ」の捉え方や制約を大きく変革できるポテンシャルを秘めていると感じていました。ご存知の通り、通勤やレジャーで自家用車を使うときに、より安全に、より楽に移動できるようになります。ただそこに限らず、ドライバー不足や高齢化によってバスやタクシーといった移動手段が減ってきている地域に対して、自動運転なら代わりの移動手段を提供できます。T2が取り組んでいる物流領域についても、ドライバー不足を解消できる可能性を秘めています。

 一方で、完璧な自動運転技術の実現にはまだまだ課題が多く残っています。自動運転に関わり始めた頃は、車線を認識し、周辺の車両や人を認識すれば実現できるのでは、と安易に考えていました。しかし、それは楽観的な考えだとすぐに気づかされました。日本国内の道路や交差点の形状ひとつとっても、千差万別で全く同じものを探すのが難しいほどです。道路を走行すべき車両の種類も、クレーン車や自衛隊車両などの特殊な車両があり、多岐にわたります。環境条件も、時間帯や季節変動、災害に加えて、歩行者の動きもなかなか予測しきれません。このような多種多様な条件をすべてカバーしようとすると、検証期間も含めてどうしても時間がかかってしまいます。もっと早期に自動運転技術を世の中に役立てられないかと感じる一方で、開発を進めれば進めるほど、社会実装に向けた壁の厚さを感じていました。そのような中、出会ったのがT2でした。

 T2の特徴の一つは、技術開発からサービス提供までを一貫して自社で担う会社ということです。技術開発と商品開発とユーザーが別れていると、どうしても万能な設計が求められることになり開発期間が長期化しやすくなります。一方、自社でサービス範囲を決め、まずは技術課題を限定できる高速道路に絞って自動運転を用いた事業提供を開始し、技術進歩に合わせてサービス範囲を広げていくというアプローチを取っているのがT2です。メガベンチャーの先輩方が歩まれてきた、まずは小さくても価値あるサービスの生み出し、大きく育てていくアプローチを自動運転の領域でもたどることで、いち早く、世の中の課題解決に役立つサービスを社会実装しようとしている企業だと感じました。

 机上や実験場から早く出て、世の中に技術価値を還元したいと思っていた私には、この部分が非常に魅力に映り、T2のビジョン実現に加わろうと決めました。

「トラック自動運転の舞台裏」:上野山さんの日常業務

【質問】
上野山さんは入社されてから3か月目になりますが、主な業務について教えてください

【回答】
 現在は、自動運転トラックを安全に運行するために車両の外部から見守るシステムについて、開発全般の統括業務を担当しています。具体的には、リモートでトラックの運行管理や状態監視を行うシステム、トラブル発生時に遠隔で対応するシステムの開発に携わっています。どのような状況下でもドライバーレスでトラックを安全に自動運転させるためには、トラック本体の自動運転機能だけでは不十分です。例えば、災害や異常気象で安全に運転できない状況に陥った場合、トラックは自律的に状況を判断して事前に安全に停車します。その後、周辺の状況を把握してトラックを回送したり周辺の車両や誘導員とコミュニケーションをとったりすることが必要になります。そのためには、トラックに搭載したシステムによる自律的な判断だけでなく、外部から自動運転を監視して必要時に遠隔で対応するシステムやオペレーションが求められます。

 このようなシステムを実現するために、システムの要件定義や設計、開発メンバーの進捗管理はもちろん、社内の事業開発メンバーとも密に連携しながら、自動運転の許認可に関する行政機関との話し合いや、効果的な管理オペレーションの設計なども手がけています。高速道路における自動運転のリモート監視システムはまだ国内では実用例がありませんが、安全を担保するためにどのようなシステムが必要か、常に考えながらシステム開発をリードしています。

【質問】
上野山さんが、T2の業務でやりがいを感じている点はどのようなところでしょうか?

【回答】
 T2のゴールは、トラック自動運転の技術開発ではなく、その社会実装です。そのため我々エンジニアは、認識や制御の精度を高めたりシステムの実装をおこなうだけではなく、社会の中で安心して使っていただけるもの、それによって社会課題を解決できるものとはどういったものか、機能や性能、使われ方までセットにして開発することが求められています。特に、我々が目指すドライバーレスのトラック自動運転を実用化するためには、安全性を担保する様々な側面での設計が重要となっています。自動運転の運行条件や運行ルート、運用オペレーションなども、社内外との議論を重ねながら、技術的な実現性および貨物輸送品質とあわせて考えていくことになります。これらの議論を通じて、法規制や実使用環境と整合したシステム開発要件が炙り出されてきます。何を作るべきかを自分たちで考えだし、実現していくことで、「トラック自動運転が変える物流の未来」を先駆者として実現できるという想いで取り組んでいます。

「夢をリアルに変えるシナジー効果」:T2の文化と挑戦

【質問】
T2に入社後、入社前とギャップを感じたことはありますか?

【回答】
 大きな意味でのギャップはなかったです。前職で経験していた成長期のベンチャーそのものだと思います。

 実現したいビジョンは社会的な価値が大きい一方で、一筋縄では達成できない難しいものです。反面、難しいけれど、技術を全力で伸ばしていけば技術的にも事業的にも手が届きそうな実現性を感じています。ハードルの高い夢を実現するために、前例や固定観念にとらわれず、メンバーひとりひとりが自分の能力を出しきれる環境です。

 強いてギャップを上げるとすれば、集まっているメンバーの能力と情熱でしょうか。

 T2は、様々な領域のプロフェッショナルが集まった会社です。AI技術開発企業であるPreferred Networksを由来とする技術力と日本有数の商社で多くの事業化ノウハウを持つ三井物産のジョイントベンチャー企業として立ち上がり、その後もAI技術のプロ、自動車のプロ、経営のプロ、事業開発のプロ、物流のプロ、渉外のプロと各分野のプロ人材が集まっています。メンタリティとしても、サービス実現に向けてなんとしても課題を乗り越えよう、そのためには自身の役割にとらわれず積極的にボールを拾っていこうという気概に溢れています。

 自動運転の社会実装には、行政との折衝、技術的な課題、事業としての採算性など、クリアすべき課題は多岐にわたりますが、集まった様々なプロたちのシナジーによって着想(アイデア)、エンジニアリング(開発)、インキュベーション(育成)、スケーリング(事業化)の好循環が社内で生まれています。技術や事業という隔たりも少なく、ビジョン実現に向けて本当に一丸となって進められている点が、良い意味で印象的です。

「未来への一歩」:将来の仲間へのメッセージ

【質問】
 T2への採用応募を考えている将来の仲間へ、メッセージがあれば

【回答】
 ベンチャーはある種の「奇跡」を起こすことを求められるし、それを起こせるのがベンチャーだということを、前職のベンチャー経験の中で実感しました。T2は、起こすべき「奇跡」が目の前にあり、それを一緒に起こせそうなメンバーが揃っています。

 ぜひ一緒に「奇跡」を起こしましょう!

職種 / 募集ポジション エンジニアインタビュー記事/第1回
雇用形態 正社員
給与
応相談
 
勤務地
 
会社情報
会社名 株式会社T2
代表者
代表取締役CEO 森本成城
設立年月
2022年8月
所在地
本社: 東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル1F
座間開発拠点:神奈川県座間市広野台2-10-7 プロロジスパーク座間1 3階