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経営や人事の現場で、VUCAという言葉を見聞きする機会が増えていませんか? 先行きが読みづらい時代において、企業が持続的に成長するために、新たな組織づくりや人材戦略が求められています。
本記事では、VUCAの概念を説明したうえで、現代の人事部門に必要な視点と対策について解説します。
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VUCAとは
VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字を組み合わせた言葉です。
もともとは1990年代後半にアメリカの軍事用語として生まれた概念で、冷戦終結後の世界が不安定で予測困難になったことを背景に使われるようになりました。
現在では、経済や社会、テクノロジーなどの急激な変化により、将来の見通しが立てにくくなっているビジネス環境を表すキーワードとして、企業経営や人事戦略の分野でも広く使われています。
Volatility(変動性):急激な変化への対応力
変動性(Volatility)は、市場や状況の変化が激しく、いつ何が起こるかを予測しづらい状態を指します。
例えば、SNSやスマートフォン、AIの普及によって社会の仕組みが大きく変化しています。
急激な社会・市場の変化が発生すると、既存の固定的な体制では対応しきれない可能性があります。経営や人事においては、環境変化に迅速に対応できる柔軟な制度設計や、変化を前提とした人材配置が求められます。
Uncertainty(不確実性):予測困難な状況での意思決定
不確実性(Uncertainty)は、未来の出来事を正確に予測することが難しい状態を意味します。
例えば、自然災害や地球温暖化などの気候変動、テクノロジーの進化スピード、諸外国の緊張状態など、どれも予測困難なものです。
不確実性の高い現代では、限られた情報の中でも仮説を立て、検証しながら前に進む意思決定が重要になります。人事領域でも、制度の固定化よりも、変化を前提とした柔軟な運用設計が求められています。
Complexity(複雑性):多様な要因が絡み合う問題解決
複雑性(Complexity)は、さまざまな要因が同時に絡み合い、問題の構造が一見して分かりにくくなる状態を指します。
SNSでさまざまな情報が飛び交う状態や、業務プロセスの多層化、異なるルールのもとで調達・取引を行うグローバルビジネス、多様な価値観を持つ従業員の協働などが例として挙げられます。
複雑性が増した現代では、「単一の原因から単一の結果が生まれる」という直線的な考え方が通用しません。多角的に情報を整理し、全体を俯瞰して判断する力が求められます。
Ambiguity(曖昧性):明確な答えのない状況での判断
曖昧性(Ambiguity)は、変動性や不確実性、複雑性など複数の要素が絡み合い、「正解」が1つではない、あるいは見えづらい状況を指します。
例えば、消費者の価値観が多様化する中で画一的な販促・マーケティングが通用しない現状や、日本の商流や商慣習が通用しづらいグローバルビジネスでは曖昧性がつきものです。
曖昧性の高い場面では、「過去の成功体験に頼る」のではなく、仮説検証を繰り返しながら、自社にとって最適な答えを探っていく必要があります。人事部門においても、絶対的な正解のないテーマに取り組む際には、段階的な導入や、従業員の声を反映させた柔軟な方針決定が重要です。
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VUCA時代の特徴と企業が直面する課題
VUCA時代とは、将来の予測が難しく、変化のスピードが極めて速い社会・経済環境を指します。激しい変化の中で、企業が従来の成功モデルや固定化された体制に依存し続けることはリスクになり得ます。
ここでは、VUCA時代における主な外部環境の変化と、それに伴って企業が直面する課題について解説します。
デジタル技術の急速な進化がもたらす変革
AIやIoT、クラウドシステム、ビッグデータといったデジタル技術の進化は、企業にとって新たな可能性を広げる一方で、VUCA時代に見られるVolatility(変動性)やUncertainty(不確実性)を強く映し出しています。
変化のスピードがかつてないほど速まる中で、企業が十分に対応できなければ、競争力の低下や既存ビジネスの陳腐化を招く可能性があります。そのため、単にITを導入するだけでは不十分です。
業務プロセスの見直しに加え、人材のスキルや組織文化にも着目し、変革を推進する姿勢が不可欠です。
過去の延長ではなく、変化を受け入れながら前進できる企業こそが、未来の競争をリードしていくでしょう。
グローバル化による競争激化と市場の複雑化
VUCA時代では、海外企業との競争やグローバル市場でのトレンドの変化に迅速に対応する必要があります。
市場のニーズは多様化・細分化しており、従来の画一的な商品・サービス提供では競争力を維持しにくくなっています。
また、グローバル人材の採用やマネジメント、各国の法制度や文化の違いに対応した柔軟な運営が求められます。さらに、複数国で同時に事業展開する場合は、国家間の政治や軍事対立といった地政学的リスクも重大な経営課題になると考えられます。
環境問題や災害など予測困難なリスクの増大
気候変動や感染症の拡大、サイバー攻撃、自然災害など、企業活動を脅かすリスクは年々増加しています。加えて、ウクライナ情勢や中東情勢などに代表される地政学的リスクも、サプライチェーンやエネルギー供給、原材料価格に直接的な影響を及ぼします。
環境問題や自然災害、地政学リスクなどによる不確実性に対処するためには、事業継続計画(BCP)の見直しを行い、危機時の意思決定体制を整備することが求められます。
経営層だけでなく現場レベルでもリスク対応力を高め、変化に耐え得る組織構造を築く必要があるでしょう。
VUCA時代に対応する組織づくりと人材育成
予測困難で変化の激しいVUCA時代において、企業が持続的に成長していくためには、柔軟性と適応力のある組織づくりと、それを支える人材育成が欠かせません。
従来のように決まったやり方をなぞるのではなく、変化に対応し、学び続けられる力が重要視されています。以下では、企業が注目すべき人材戦略・組織づくりのポイントを紹介します。
アジャイル経営による変化への対応
VUCA時代において組織運営では、「アジャイル経営」が注目されています。アジャイルとは、変化に対して柔軟かつ迅速に対応する姿勢を意味します。詳細な計画に固執せず、実行しながら改善と修正を繰り返し、最適な判断を下していく運営スタイルです。
アジャイル組織では、意思決定のスピードを重視し、現場への裁量権を大きくするのが特徴です。トップダウン型のピラミッド組織とは異なり、現場主導の自律的な行動が推奨されます。
この特徴は、急激な環境変化にも柔軟に対応できる組織力を高めるうえで有効です。
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OODAループを活用した迅速な判断
OODAループは、変化の早い環境下でもスピーディに判断し行動するためのフレームワークです。Observe(観察)・Orientation(状況把握)・Decision(意思決定)・Action(行動)の頭文字をとった用語で、米軍の意思決定プロセスの理論を背景にしたものです。OODAループは、迅速かつ柔軟に動くことが特徴なため、VUCAのような不確実な状況下においても有効とされています。
情報収集のステップを通じて現状を的確に把握し、素早く仮説を立てて行動することで、刻々と変化する状況にも対応しやすくなるでしょう。観察力を高めながら判断力を鍛えるため、人材育成でOODAループを活用する企業も見られます。
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多様性を受け入れる柔軟な組織文化の醸成
不確実性の高い時代において、画一的な組織では対応力に限界があります。そこで必要とされるのが、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包括)の考え方を取り入れた柔軟な組織文化です。
多様性には、性別・年齢・国籍・職歴・価値観など、さまざまな違いが含まれますが、単に多様な人材が集まっているだけでは組織の力にはなりません。重要なのは、その多様性を受け入れ、それぞれの個性や能力を生かせる環境を整えることです。
インクルージョンを推進することで、異なる視点を活用した柔軟な意思決定や、社員のエンゲージメント向上が期待できます。VUCAに対応できるしなやかな組織を実現するには、組織文化づくりも欠かせません。
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継続的な学習と適応力を重視した人材育成
VUCA時代においては、「一度学んだ知識やスキル」が通用しなくなる場面も少なくありません。そのため、継続的に学び、変化に応じて成長し続ける人材が求められています。
企業としても、短期的な成果を過度に求めるのではなく、個々の成長スピードや特性を踏まえた長期的な育成方針が必要です。新入社員・中堅層・管理職など、階層ごとに適した研修や指導方法を設計し、「学び直し(リスキリング)」や「越境学習」などの機会を提供していくことが効果的です。
また、育成担当者の側にも、変化を前提としたマインドセットが求められます。すぐには成果が出ないことを前提に、じっくりと成長を支える姿勢が大切です。
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VUCA時代に求められる能力とスキル
不確実性と複雑性が高まるVUCAの時代においては、従来型の知識や経験だけでは通用しない場面が増えています。
ここでは、VUCA時代に特に求められる4つのスキルとその背景を解説します。
サーバントリーダーシップの重要性
リーダーシップの在り方も、VUCA時代には大きく変わりつつあります。従来のような「指示・命令型」のリーダーではなく、部下やチームメンバーに奉仕・支援する「サーバントリーダーシップ」が重視されています。
サーバントリーダーシップとは、リーダーが「組織のためにメンバーに尽くす」ことに重きを置き、従業員の声に耳を傾けながら信頼関係を築いて、従業員の自律的なアクションを促して成果を高めるスタイルです。
VUCAのような不確実な状況下では、現場の主体的な判断や創意工夫が成果に大きく影響するため、サーバントリーダーシップが注目されています。
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コンセプチュアルスキルを磨く
コンセプチュアルスキルとは、ものごとの本質を捉え、抽象的な課題を解決に導く力のことです。複数の情報や事象を整理し、全体像をつかみ、問題の構造を把握したうえで最適な解決策を導き出すスキルともいえます。
VUCA時代では、正解のない問いに対して、その都度仮説を立てながら行動していく必要があります。単純な作業をこなす力ではなく、複雑な状況を整理・構造化し、先を見通した判断が求められるのです。
コンセプチュアルスキルは管理職や経営層だけでなく、プロジェクトマネージャーや中堅層にも必要とされています。近年では若手のうちから論理思考・抽象思考のトレーニングを重視する企業も増えています。
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ヒューマンスキルの向上
ヒューマンスキルとは、他者と円滑に信頼関係を築いて、協力しながら成果を上げていく対人関係能力です。VUCA時代には、チーム内外を問わず、多様な価値観や背景を持つ人々と協働しながら複雑性の高い問題を解決に導く力が求められます。
相手の話を丁寧に聞き取り、気持ちをくみ取る「傾聴力」や「共感力」、相手の立場に配慮しながら意図を的確に伝える「説明力」や「伝達力」なども、ヒューマンスキルに欠かせない要素です。
また、相手の考えを引き出したうえで、自分の意見を伝えるスキルも求められています。
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迅速な意思決定と柔軟な対応力の養成
急速に変化する環境では、情報を収集・整理してから丁寧に意思決定すると判断が遅れてしまう可能性も多くあります。そこで求められるのが、状況に応じて迅速に意思決定する力と、仮説ベースで動きながら修正していく柔軟性です。
VUCA時代の意思決定では、「完璧な答え」を探すことよりも、今ある情報をもとに仮説を立てて行動していくことが重要です。
特にOODAループやリーン思考などのフレームワークを実務に取り入れることで、組織全体の判断力と反応力を高めることが可能になるでしょう。
VUCAは古いのか? 最新の議論と今後の展望
VUCAという言葉は、もはやビジネスの世界では一般用語になりつつあります。しかし、変化のスピードと不確実性が一段と増した近年、「VUCAでは現代の複雑さを十分に表現できないのではないか」という議論も出てきています。
ここでは、VUCAの成り立ちとその進化、そしてそれに代わる新しいフレームワークについて解説します。
VUCAの概念が生まれた背景と進化
VUCAは、1990年代に米軍で使われ始めた軍事用語に由来するとされています。
冷戦の終結により、従来の明確な敵対構造が崩れ、複雑で予測不能な状況が常態化する中で、戦略的判断のフレームワークとして提唱されました。
その後、2016年の世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)で「VUCAワールド」という言葉が使われたことで世界中の注目を集め、国内のビジネスリーダーを中心に、VUCA理論が広まっていきました。
昨今では、経済のグローバル化、AIの急成長、パンデミックなど企業を取り巻く環境の不確実性が増しており、VUCAは経営戦略や人事戦略の分野でも頻繁に使われています。
しかし、VUCAは特定の事柄や出来事を指す言葉ではなく、社会の前提として使われることが多いため、新たなフレームワークが登場し始めています。
ポストVUCA時代に向けた新たな概念
VUCAの代替、または補完的なフレームワークとして、近年注目されているのが「TUNA」「RUPT」「BANI」といった概念です。
それぞれがVUCAではカバーしきれない現代的な課題や感情に焦点を当てており、より具体的な視点を提供しています。
TUNA
TUNAは「Turbulent(混沌・騒然)」「Uncertain(不明確)」「Novel(斬新)」「Ambiguous(曖昧)」の頭文字をとった概念です。
VUCAとの共通点もありますが、「Turbulent(混沌・騒然)」や「Novel(斬新)」という要素を加えることで、より動的で激変する環境を強調しています。
VUCAがやや静的な構造分析にとどまるのに対し、TUNAはそのスピードと革新性を前面に出すことで、企業が即応的な姿勢を取る必要性を訴えています。特にスタートアップや変化に直面する新規事業部門にとって、有効なフレームワークとなるでしょう。
RUPT
RUPTは「Rapid(急激)」「Unpredictable(予測不能)」「Paradoxical(矛盾)」「Tangled(絡み合った)」という4つの言葉で構成されています。
VUCAやTUNAと比べて、事象の矛盾性や絡まりあう問題構造に焦点を当てているのが特徴です。
現代の経営では、「業務効率と柔軟性」といった正反対の価値観が同時に求められる矛盾を内包しており、その解決には単純なロジックでは不十分です。RUPTはこうした「白黒つかない状況」のように絡み合った矛盾を抱えたものごとに対するフレームワークとなっています。
BANI
BANIは「Brittle(脆い)」「Anxious(不安)」「Non-Linear(非線形)」「Incomprehensible(不可能)」の頭文字から成るフレームワークです。
VUCAでは説明しきれない人間の心理面や情報過多による混乱にも着目した点が特徴で、4つの形容詞で構成されています。
例えば、非常に脆弱なサプライチェーンや、会社の将来性に対する不信感が蔓延する職場環境、因果関係がつかめない市場の動きなどは、BANIの特性を示す状況といえます。
VUCAが構造的な外部環境の変化に焦点を当てていたのに対し、BANIはより内面的・心理的な反応やものごとの状態に着目します。
タレントマネジメントを活用したVUCA時代の人事戦略
不確実性が高く、変化のスピードが激しいVUCA時代においては、従来の年功序列や人材管理手法では対応しきれない局面が増えています。
企業が持続的に競争力を保つためには、「一人一人の強み」を起点に、状況に応じて柔軟に最適なポジションへ配置することが不可欠です。そこで注目されているのがタレントマネジメントです。
タレントマネジメントでは、従業員のスキル、経験、キャリア志向、価値観などを可視化・データ化し、迅速かつ戦略的に適材適所を実現します。
ここからは、VUCA時代を乗り越えるために企業が実践すべきタレントマネジメントの要素を、「適材適所の配置」「キャリアの多様化」「評価制度の見直し」という3つの観点から解説します。
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【事例付き】タレントマネジメントとは?目的、システム導入や比較・活用方法
個々の強みを生かす適材適所の配置
VUCA時代においては、組織の重点領域や求められるスキルが短期間で変化することも珍しくありません。
変動の激しい環境では、従業員のスキルや経験だけでなく、従業員がどのような環境であれば最大の力を発揮できるか、という視点で配置を行うことが重要です。
タレントマネジメントを活用すれば、従業員一人一人の適性や価値観、パフォーマンス傾向を可視化することができます。そのデータを用いて、迅速かつ柔軟に人材を配置し、組織全体の生産性やエンゲージメントを高めることができるでしょう。
キャリアパスの多様化と自律的成長の促進
かつては「出世」や「昇進」を軸とした垂直的なキャリアが一般的でしたが、VUCA環境下ではその前提が崩れつつあります。
技術や市場の変化が速く、個人の志向も多様化する中で、柔軟なキャリア形成の選択肢を用意することが企業に求められています。
タレントマネジメントの導入により、従業員のキャリア志向や成長意欲を継続的に把握しながら、副業や兼業、越境学習、社内異動など多様な経験機会を設計することが重要です。個人の自律的な成長を促すとともに、組織全体の変化対応力を高めることができます。
パフォーマンス評価と報酬制度の見直し
VUCA時代には、短期的な成果だけではなく、変化への適応力や創造性、正解のない状況で試行錯誤する姿勢も重要になります。
単に目に見える成果に加えて、プロセスや従業員の成長度合いを加味した、多面的な評価制度の導入も増えています。
タレントマネジメントの視点を取り入れることで、成果だけでなく、そのプロセスやチャレンジ精神、変化への適応力といった定性的な要素を評価対象に含めることが可能です。
また、多面評価や1on1と連携したタレントマネジメントシステムを活用すれば、効率的にパフォーマンス評価と報酬制度の整備ができるでしょう。
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まとめ
本記事では、VUCAの基本概念と、それに対応するための組織づくり、人材育成、そしてタレントマネジメントの実践までを一貫して紹介しました。
アジャイル経営、OODAループ、多様性を尊重する文化、そして学び続ける人材育成環境は、いずれも変化に強い企業を支える重要な要素です。
また、TUNA、RUPT、BANIといった新たな概念の登場は、環境変化だけでなく、人の感情や価値観の揺らぎへの対応も求められていることを示しています。
これからの人事戦略においては、VUCA的な視座にとどまらず、「個人と組織が互いに柔軟に成長し続ける」ことが最も重要なポイントとなるでしょう。
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急激な変化や予測困難な状況が常態化するVUCA時代では、属人的で経験則に頼った人事管理だけでは対応が難しくなっています。
環境の変化をいち早く察知し、戦略的な意思決定につなげるには、人材情報の可視化に加えて、継続的なデータ分析も欠かせません。
HRMOSタレントマネジメントは、従業員のスキル・経験・志向性などを一元的に管理し、個々の特徴を可視化するだけでなく、人材データをもとに傾向や課題を分析する機能も備えています。
スキルギャップの把握や育成対象者の抽出、最適な人材配置が可能となり、変化に迅速かつ柔軟に対応できる組織づくりを後押しします。
不確実性の高い時代だからこそ、データに基づいて、先を見据えた対策を講じることが重要です。タレントマネジメントの導入によって、人事の意思決定をより強固なものにしていきましょう。