山形の老舗蔵元「楯の川酒造」が、酒蔵DXの推進に向けて人事DXに着手
さらなる海外市場拡大や事業多角化などに備え「HRMOSタレントマネジメント」で従業員のスキルを可視化
Visionalグループの株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:多田洋祐)が運営する人材管理システム「HRMOSタレントマネジメント」は、1832年(天保3年)に創業した酒造メーカーである楯の川酒造株式会社(所在地:山形県酒田市、代表取締役:佐藤淳平)に導入され、同社が「人事DX」に着手したことをお知らせします。
<楯の川酒造 会社概要>
創業:1832年(天保3年)
従業員数:66名(臨時雇用者含む。2021年10月末時点)
業種:製造業(日本酒などの酒類製造・販売)
利用中サービス:人材管理システム「HRMOSタレントマネジメント」、採用管理システム「HRMOS採用」
江戸末期創業の酒造メーカーが掲げる「TATENOKAWA 100年ビジョン」
日本酒のさらなる輸出拡大、リキュール・ウイスキーなどによる多角化経営とDXを推進
日本酒(清酒)の製造免許場数は、1970年は3,500社ほどありましたが、日本酒の需要と共に減り続け、2015年には1,300社ほどに減少しています※1。そのようななか、楯の川酒造は海外での販売戦略を強化し、日本酒の売り上げのうち海外売り上げは2018年に1億円を突破、日本酒全体の売上高は2009年からの10年で約4倍へと伸長しています。
楯の川酒造は、2021年に策定した「TATENOKAWA 100年ビジョン」で、今後100年間の持続的成長と共に、世界に向けた総合酒類カンパニーを目指すことを掲げています。そのため、日本酒だけではなく、地元産のフルーツやヨーグルトを用いたリキュールを展開しており、2023年にはウイスキーの蒸留を計画するなど、多角化経営に着手しています。また、多角化経営を推進しながら、生活様式の変化に伴う顧客ニーズに合った販売・サービス提供のために、経営・販売管理や製造工程のデジタルトランスフォーメーションを行う「酒蔵DX」を推進しています。
リモートワーク等の働き方に対応し、全国から多彩な人材を採用
人材スキルの可視化・人材把握が必要に
また、多角化経営や新しい顧客ニーズに対応しながら事業を推進するには、今まで以上に多様な人材が必要となります。楯の川酒造は、リモートワーク等の働き方に対応することで、全国から多彩な人材の採用を行っています。
しかしながら、楯の川酒造では、社員がどのようなスキル・能力を持っているかを可視化できておらず、ジョブローテーションや人材抜てきなどを行うための情報が整理されていませんでした。また、2021年よりリモートワーク採用の社員割合が増加したことで、本社である山形の酒蔵で働く社員の情報や業務内容を把握しにくく、コミュニケーションや業務連携が難しいという課題がありました。
「HRMOSタレントマネジメント」を導入し、「人事DX」に着手
人材スキルを可視化し、将来は人材活用・抜てきに生かす
そこで、楯の川酒造は人材管理システム「HRMOSタレントマネジメント」を導入し、複雑化する人材のスキルを一括管理し、組織コミュニケーションを強化していくための「人事DX」を推進しています。
楯の川酒造は、HRMOSタレントマネジメントを活用し、酒蔵で働く社員が免許や講習等の記録を適切に更新するなど、ジョブローテーションがしやすい環境を整備しています。また、リモートワークで働く社員が山形の酒蔵で働く社員と情報を共有・把握することで、それぞれが持つ得意分野をわかりやすくし、コミュニケーションや業務の連携をしやすくしています。
将来的には、HRMOSタレントマネジメントをさらに活用することで、多角化経営や顧客ニーズに合わせた販売・サービス提供に向けた人材抜てきに生かすことを目指しています。楯の川酒造は、これまでも経営を支えるために、販売管理や製造工程の「酒蔵DX」を推進してきましたが、HRMOSタレントマネジメントの導入により人事領域のDXにも本格的に着手します。
<楯の川酒造がHRMOSタレントマネジメントで可視化している人材情報の一例>
- 雇用形態
- 履歴書、職務経歴書
- 業務関連資格情報
- 語学情報(年明けから追加予定)
- 製造業務工程別管理(今後追加予定)
- 1on1(検討中)
HRMOSタレントマネジメント イメージ
<楯の川酒造における「HRMOSタレントマネジメント」活用例>
- 人材・組織状態の把握を行うことで、人材抜てき時の検索性を高める
→ 楯の川酒造が可視化している人事情報:スキル・経験・資格情報など - 導入済みの採用管理システム「HRMOS採用」と連携することで、採用計画・人員計画の立案
- 将来は、多角化経営に必要な人事戦略・人材抜てきに人事情報を活用
※1 清酒の製造免許醸造数 国税庁「酒のしおり」「清酒製造業の概況」参照 P68
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2021/pdf/000.pdf
人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズについて
人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズは、採用から入社後の活躍までの人事業務支援と従業員情報の一元化・可視化により、エビデンスに基づいた人財活用を実現するサービスです。HRMOSシリーズの一つである、人材管理システム「HRMOSタレントマネジメント」は、従業員データベースを中心に、目標・評価管理、1on1支援、組織診断サーベイなどの機能を提供しています。「HRMOS採用」と「HRMOSタレントマネジメント」を連携させることにより、採用の選考時から入社後の活躍まで従業員情報を一気通貫で活用できます。企業の人事は、「HRMOS」シリーズにより従業員一人一人の多面的なデータを可視化し、適切な人材登用・人材配置へ生かすことができます。
株式会社ビズリーチについて
「すべての人が『自分の可能性』を信じられる社会をつくる」をミッションとし、2009年4月より、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、静岡、広島に拠点を持つ。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズ、挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」を展開。2020年2月、グループ経営体制への移行にともなって誕生したVisionalグループにおいて、主にHR TechのプラットフォームやSaaS事業を担う。
Visionalについて
「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、事業承継M&A、物流Tech、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。
本件に関するお問い合わせ
株式会社ビズリーチ 広報担当
東京都渋谷区渋谷2-15-1