世界でさらに活躍するクラブになるために
-社内をデータで可視化し、強い組織づくりの基盤に-

表計算ソフトでの人事データ管理では限界に

─導入以前はどのような課題があったのでしょうか。また、導入に向けてどのような経緯があったのか教えてください。

複数のITシステムを活用し、なかには自社で開発した独自のシステムも利用していたのですが、システムの老朽化やOSへの対応問題もありIT環境の整備が課題としてあがっていました。なかでも人事データは表計算ソフトで管理していました。部下のこれまでの異動履歴や保有スキルを知りたい場合、その都度人事担当者へ連絡してもらい情報を開示していました。お互い手間に感じていただけでなく、誤って情報を削除するリスクを抱えながら管理していました。

このような課題を抱え人事データベースをシステム化する必要性を感じていながらも、選択肢が多くあるなかで自社にとって必要な機能は何なのか、どれを選べばいいのか選定軸すら分かりませんでした。そのようなタイミングで「HRMOSタレントマネジメント」と出会い、丁寧なヒアリングのもと、表計算ソフトからの脱却はもちろん、業務の多くを効率化でき思い描く人事データの活用ができると考え、HRMOSタレントマネジメントを導入しました。

サポートが丁寧に伴走してくれるため、ITリテラシーが高くなくても安心して導入ができた

─HRMOSタレントマネジメントの導入にあたって不安はありませんでしたか。

少なからず不安はありましたが、導入に向けてサポートをいただき、不明点を問い合わせてもレスポンスが早いためスムーズに導入を進めることができました。

データの移行もスムーズで、表計算ソフトのデータをHRMOSタレントマネジメントのインポート用のフォーマットに落とし込むだけでした。もしインポート実施時に誤りがあってもエラー箇所を表示してくれるため、該当箇所を修正して再度実施すれば簡単に移行できます。もし分からないことがあっても、質問をすればすぐに回答してくれるため、安心感がありました。

経歴や異動履歴もすべて可視化。保有スキルや特性を見ながら最適なジョブローテーションへ

─HRMOSタレントマネジメントをどのように活用されていますか。

あらゆるシーンで活用していますが、なかでも組織図や人事異動の履歴は重宝しています。HRMOSタレントマネジメントでは現在の組織図はもちろん、過去の組織図や人事異動の履歴も残すことができ、組織全体を見える化できます。顔写真付きで社員情報を登録できるため、組織図を見れば誰がどの部署で活躍しているのかがひと目で確認できます。

HRMOSタレントマネジメントの導入前は表計算ソフトで管理していたため、経歴や異動履歴を知りたい場合は人事担当者に照会する必要がありました。現在は、HRMOSタレントマネジメントですべて可視化されているため、知りたいときにすぐに情報を見ることができる環境が整っています。過去の組織図も履歴で残せるため、昔の組織図を遡ってみたいときもすぐに確認ができます。

ジョブローテーションでは、HRMOSタレントマネジメント導入以前は個人の資格やスキルが可視化されていなかったため、スキルや資格を保有している社員の特性を十分に把握しきれていなかったかもしれません。現在はHRMOSタレントマネジメントを通じた可視化により、社員の特性を加味した適切なジョブローテーションができるようになるのではないかと期待しています。

さらに、弊社では2022年度から「キャリアデザイン面談」といって、中長期的にどういったキャリアを歩んでいきたいかを話し合う面談の機会を設けています。HRMOSタレントマネジメント内に社員が今後どういったキャリアを歩みたいかの情報を蓄積しているため、上司がサポートできる仕組みが整ったのは大きなメリットに感じています。異動などで部署が変わっても、新しい上司とすぐに情報を共有できるため、マネジメントに大いに役立つものと期待しています。

また、人事評価システムも別のシステムを利用していましたが、HRMOSタレントマネジメント導入後はHRMOSタレントマネジメント。評価運用に関しても、評価点の考え方などサポートの方に丁寧に教えていただきながら、スムーズに運用を開始することができました。

複数のITシステムを使うよりも、一元管理したほうが社員も操作に慣れることや利用頻度も高くなります。まだ道半ばですが、HRMOSタレントマネジメント導入以前に課題に感じていた、ITシステムの整備にも少しずつ着手できています。

さらに世界で活躍できるクラブに成長し続けるためにもHRMOSタレントマネジメントが必要

─今後、HRMOSタレントマネジメントをどのように活用していきたいですか。

組織の成長、そしてアジア、ひいては世界で活躍できるクラブをつくっていくためにも活用していきたいですね。そもそも組織が成長するには全員がいきいきと働ける職場環境を整備していく必要があり、そのためにも一人ひとりの考え方や価値観をしっかりと把握しておくべきだと考えています。その結果として各個人が意欲的に業務を遂行し、さらには企業課題に対しても積極的に取り組むからこそ、クラブを支えるスタッフ組織の生産性向上につながり、結果的にクラブ自体の強化につながるはずです。

今後、世界で戦えるクラブに成長していくためにも、それを後押しし、実現できる組織体制をつくらなければならないと認識しています。HRMOSタレントマネジメントは組織の成長に貢献していけるような貴重な人事データベースの中心になっていくと期待しています。