Slack連携機能で社内コミュニケーションがスムーズに。候補者へのスピーディーな連絡も可能になった
株式会社マネーフォワード
- 業界: インターネット
- 事業概要: インターネットサービス開発
- 従業員数: 848名 ※2020年8月末現在(グループ合計)
「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションにもとづき、個人や法人、すべての人のお金の課題を解決するサービスを提供しています。利用中の銀行・クレジットカード・証券会社・FX・年金・ポイントの口座を自動でまとめ、家計簿を自動作成する「マネーフォワード ME」や、バックオフィスに関するさまざまなデータを連携し、経理や人事労務における面倒な作業を効率化する事業者向けバックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」などがあります。
今回は、社長室の小川昌之様(HRMOS採用導入当時は人材採用部に所属)、People Forward本部人材採用部副部長の富田政孝様に、HRMOS採用導入を決めた理由、導入によって生まれた変化、今後の活用方法について話を伺いました。
導入の目的
- データを正しく収集・分析し、採用の振り返りができる状態を作りたい
課題
- ほかの採用管理システムを活用していたが、データの一元管理ができず手作業でデータを移行させており、業務効率が悪かった
- 入力ミスや候補者への対応の漏れ・遅れが生じ、採用の機会損失につながっていた
- メールと社内チャットツールの併用で現場との連携にタイムラグがあり、個人情報の管理の観点からも不安があった
導入の決め手
- 採用データの一元管理、レポート機能の活用により、採用戦略立案などHRMOS採用で実現できる業務改善に可能性を感じた
効果
- 候補者の応募経路、選考ステータス、選考通過率など正しいデータをHRMOS採用で一括管理できるようになった
- 各ポジションの最適な採用手法をデータで振り返り、次のアクションにつなげられるようになった
- Slack連携機能を活用し、面接官へのリマインドがスムーズに。現場からのレスポンスがはやくなった
ユーザーの声を反映して機能改善させていくスタンス、目指す世界観に共感した
ーHRMOS採用導入のきっかけは何でしょうか?
小川:
導入を決めたのは、HRMOS採用がリリースされて間もない2017年です。それまで活用していた採用管理システムでは候補者情報の一元管理ができておらず、よりよいシステムを探していたタイミングでした。ビズリーチが満を持して採用管理システムを出すと知り、初期導入企業の一社として導入しました。
ー導入前の課題には何がありましたか?
小川:
当時活用していた採用管理システムは、自動で集約されるデータが人材紹介会社経由の候補者のみでした。採用ホームページへの直接応募や、ほかの媒体経由の候補者はそれぞれ別の方法で管理しており、採用管理システムに情報を手入力して集約していました。当時は人事・採用担当が少なかったため、その作業に時間を取られて、候補者へのスピーディーな対応ができていませんでしたし、入力ミスも生じていたと思います。
また、導入前は、応募者ごとにチャットグループを立ち上げて、その中で応募者に関する情報を共有していました。これは、個人情報の観点から考えてリスクが高い運用だったと思います。ポストする先のチャットグループを間違えると大変なことになるので、情報管理面で安心できるシステムを使って、個人情報をそのシステム内に集約したいと思っていました。
ーリリース直後の導入では、HRMOS採用の機能もまだまだ発展途上だったのではないでしょうか。それでも導入を決めた理由とは?
小川:
HRMOS採用が実現しようとしている世界観に共感したからです。候補者のデータも選考ステータスも一覧で見られるようになり、レポート機能によって数値分析が簡単になれば、採用戦略も立てやすくなります。導入時にはまだついていない機能もありましたが、拡充は見えていました。
ユーザーの声をもとにどんどんアップデートさせていくスタンスは、マネーフォワードのサービス開発スタンスと同じです。「一緒にいいプロダクトを作っていこう」という気持ちでしたね。
実際に、使い始めてすぐに機能改善リストをたくさんお渡ししました。ビズリーチの担当者も「こんなに!?」と驚いたと思うのですが、「この機能改善はすぐに取り組みます」「この部分は、エンジニアの工数もあるので○カ月後には着手します」など、スケジュール感も共有しながら一つ一つ真摯(しんし)に対応していただいた。その姿勢があって、今のHRMOS採用があるのだと思います。
Slack連携機能の活用で、現場担当者とのコミュニケーションがスムーズに
ーHRMOS採用をどのように活用していますか?
富田:
現在は、採用チームメンバー10名で年間約150名の採用を進めています。求人ページはすべてHRMOS採用で作成しており、応募があれば採用チームが内容確認後、現場の採用オーナーへ書類選考を打診します。その後のカジュアル面談や1次面接などの選考は現場が進めていきますが、面談や面接後の評価コメントはHRMOS採用を見れば分かるので、現場の面接担当者との情報連携がスムーズです。
ーHRMOS採用導入により、オペレーション業務はどう改善しましたか?
小川:
採用状況の見える化により、改善すべき点がクリアになりました。導入以前は、採用がうまくいっていないポジションがあっても、どこに原因があるのか分析ができませんでした。今は、HRMOS採用のレポートを見て、応募経路やどの時期にどれくらいの応募があったのかがひと目で分かります。
採用ニーズのある現場の採用オーナーとは、週に1回の定例ミーティングで状況共有を行っています。現場からは「このポジションにはどの採用手法が最適なのか」を聞かれることが多々あり、以前は感覚で答えている部分がありました。HRMOS採用があれば、ポジションごとの数字の動きが明確です。「このポジションにこの媒体経由の応募が多いので、次からはここに絞りましょう」など次のアクションが明確になり、効率的な活動につながっています。
経営層からKPI報告を求められる際も、レポート機能を活用すれば各選考ステータスの候補者数や通過率をすぐに表示できます。HRMOS採用がなければ、社内に散らばったデータを集約し、分析して書類を作成するのに時間がかかってしまう。報告が目的になるのは本質的ではないので、パワーをかけずに分析結果を出せる価値は大きいですね。
富田:
最近活用しているのは、Slack連携機能です。HRMOS採用から現場への書類選考や面接評価のリマインドがSlackbotでできるようになり、コミュニケーションは格段にスムーズになりました。
これまで、HRMOS採用からの通知はメールだったので、エンジニアなど普段メールを使わない面接官に対し、Slackで同じ内容をリマインドしていました。そのひと手間が省けただけで、業務効率はかなり上がっています。
リファーラル採用をHRMOS採用で管理し、貢献しているメンバーを称賛したい
ー今後、HRMOS採用を活用して取り組みたいことはありますか。
富田:
人事、採用に関するデータをすべてHRMOS採用内で完結させたいです。現在、採用全体の3割を占める社員紹介(リファーラル採用)は、紹介者に「Google フォーム」にデータを入力してもらって進めています。HRMOS採用にも社員紹介の機能があるので、データがさらに膨大になって散らばらないうちに、HRMOS採用に移行していきたいです。ゆくゆくは、社員紹介経由を5割まで増やしたいと思っています。多くの推薦を上げているメンバーの貢献はぜひたたえたいので、紹介数のデータも正しくとりたいですね。
ーHRMOS採用をどんな企業や人事・採用担当者におすすめしたいですか。
小川:
「採用の機会損失をしたくない」と思っている企業であれば、どこにでもおすすめします。
オペレーションが複雑であればあるほど、情報の入力ミスや連絡の漏れが発生します。スピードが大事な中途採用において、連絡が遅れたことで採用機会を逃してはもったいない。漏れを防ぐだけでも、採用成功に近づくことができるはずです。そしてその次の段階に、可視化されたデータによる採用活動の改善があるのだと思います。