
採用強化に向けた組織づくり
〜HRMOS採用導入で得た持続可能な仕組みと成長〜
シャープのキャリア採用チーム強化の変遷

採用体制の再構築。その起点となったHRMOS採用の導入
2023年以降、キャリア採用チームの強化に取り組んでおり、以前は4名だったキャリア採用チームも現在は8名体制となっており、日々「シャープのキャリア採用のプレゼンスを高める」を方針に掲げて活動しております。
当社では以前から他社のATSを利用していましたが、カスタマイズを重ねるうちに運用が個別化しメンテナンスが困難な状態となっていました。採用の本格化とキャリア採用チームの強化を進めていく中で、業務の標準化、チームマネジメントの円滑化、そして持続的な成長を実現するためにも、採用インフラの再整備が急務に。こうした背景から、HRMOS採用の導入を決断しました。
導入によってまず大きな効果を感じたのは、新たに加入したキャリア採用担当メンバーの立ち上がりスピードです。HRMOS採用によって業務プロセスが標準化され、短期間で業務をキャッチアップできる環境が整いました。特に、候補者対応やエージェントとのやり取りをはじめとする多岐にわたるタスクが一元管理できるようになったことで、OJTの効率が向上し、よりスムーズな習熟と早期の自立が実現できるようになりました。

以前はなかなか進められていなかったエージェントとのコミュニケーションも、立ち上がったメンバーが中心となって改善を図っています。選考状況やフィードバックをHRMOS採用上で一元管理できる仕組みを活用し、データに基づいた振り返りや情報共有がしやすくなったことで、エージェントとの連携もより密になりました。こうした取り組みを通じて、当社の採用活動は徐々に能動的なものへと進化しつつあります。
HRMOS採用で可視化されたデータが、経営との対話を後押し
HRMOS採用の導入により、社内のステークホルダーとの会話の機会が増え、キャリア採用活動を格段に進めやすくなりました。導入前は、データを集計することさえ困難で、レポート作成だけでも多くの工数がかかっていました。現在は、根拠に基づいた定期的なレポーティングが可能となり、数字に基づいて施策の進捗や課題を共有。業務で目指す方向性やその理由を定量的に報告できるようになりました。こうした情報共有を通じて、採用活動への社内の理解や協力も得やすくなっています。
さらに、データ分析により施策の優先順位を明確にできるようになった点も大きな成果です。たとえば、以前は「内定承諾率」や「選考リードタイム」を課題と捉えていたのですが、実際に採用市場全体の傾向と比較してデータを見てみると、「有効母集団の形成」がより重要な課題であることが判明。これにより、他の課題より先に、有効母集団形成の施策に限られたリソースを集中させるという判断ができ、無駄のない施策運営が可能になりました。

今後に向けて
今後は、採用プロセスの改善に加えて、潜在層へのアプローチ強化に取り組みたいと考えています。具体的には、オウンドメディアやSNSを活用した情報発信を強化し、直接応募の経路を増やしていく予定です。
これにより、多様な人材との接点を持ち、採用活動全体の質をさらに高めていきたいと考えています。採用活動は一過性のものではなく、組織全体を強くしていくための取り組みだと捉えています。HRMOS採用によって採用活動の基盤が整ったので、ここからさらに挑戦していきたいです。