人事は戦略実現のパートナー
東京エレクトロンが問い続ける、HRの価値とは
半導体業界のリーディングカンパニーとして
半導体業界は、現在IoT、AI、5Gの普及やメタバースの発展など、デジタルシフトにより大きな転換期を迎えています。半導体は、激増するデータ通信量や先進運転技術等、世の中の持続的な発展を支えるコア技術であり、いまや基幹産業となっています。今後も一層の需要増が見込まれており、当社は2023年3月期において、半導体製造装置の売上高2兆2,090億円超え、今後5年間(FY25-29)で研究開発投資に1.5兆円以上を投資することを2024年3月期 第3四半期決算説明会で発表しました。また、技術革新への投資と並行し、環境負荷低減のための低消費電力化や環境性能向上、そして「半導体の人材育成と研究開発に関する未来に向けた日米大学間パートナーシップ(UPWARDS)」への参画など、業界の将来を見据えた取り組みも強く推進しています。
そんな業界全体の成長の一端を担う当社では、「企業の成長は人。社員は価値創出の源泉」という人材マネジメントポリシーを掲げ、人材を事業活動の根底を支える経営基盤の一つとして捉えています。従業員が個性を発揮し、高い目標に向けてチャレンジし続けられる環境づくりこそ、人事部門には求められると考えております。
人事は事業部門の戦略実現パートナー
日々変化し、成長し続ける市場のなかで、高い目標を掲げる事業部門に対して、人事は事業部門を支える戦略実現パートナーとしての機能を担っています。役割としては大きく3つあり、人事企画・制度設計等を行うCoE、人事業務オペレーションの最適化を目指すOpE、そして各事業部門の要員計画の伴走やタレントマネジメント、エンゲージメント向上を担うHRBPです。
当社では各事業部門が市況感に合わせて機動的に戦略・戦術の見直しを行えるよう、事業部採算制を採用しており、HRBPはその戦略実現をヒト・組織の観点からサポートする役割として2017年より導入し、機能を強化しています。半導体業界は、市場や技術の動向、開発トレンドの移り変わりが激しい業界です。これを支える製造装置メーカーとしては、半導体市場のニーズをキャッチアップしながら、お客様の価値創造への貢献、技術革新の変化には常に柔軟に対応する体制を構築しています。
その際、HRBPは期初に立てられた要員計画を加味しつつ、ビジネスの変化ポイントを見極めながら現場に対して最適な人的リソースの配置・確保の方法を提案していきます。 当社の強みは「顧客対応力」であり、お客様の要望をタイムリーに把握し、革新的技術の提供・お客様の価値創造に寄与する最適なソリューションを提案できることが強みです。この変化への対応力を毀損することはあってはなりません。当然、ガバナンスの強化や生産性の向上に向けた環境づくりは人事の重要なテーマとして求められますが、それらを担保しつつ事業部門の“攻め”の部分を後押しできる柔軟な姿勢こそが人事に必要とされているスタンスだと考えています。
社員の皆さんがイキイキとチャレンジできる環境を、先を見据えて人事側が提供できるようにしていきたいです。
グローバルを含めた人事の連携を強め、部門を全方位的に支援する
現場部門の支援という文脈においては、依然としてグローバルや地方拠点の開発エンジニア採用のニーズは大きいです。ただし、現場がキャリア採用で求める人材要件が採用市場とマッチしていないケースもあり、その際はビズリーチのデータベース上で一緒に確認し、人材要件や採用期限を調整しています。
現場の役員クラスと対等に会話するうえでファクトとなるデータは欠かせません。今後も、ビズリーチやHRMOS採用を活用し、先回りした提案や意思決定のサポートができるようにしていきたいと考えています。 人事組織においては、本社・グローバル・国内拠点のHRの連携を強め、“OneHR”として事業に貢献できる幅を広めていきたいと考えています。
人事としてできる価値提供の範囲に上限を設けず、「企業の成長は人。社員は価値創出の源泉」に立ち返り、事業部門を全方位的に支援できる体制を強化しております。業界として大きな成長期にある中、当社では世の中の変化を肌で感じられる機会に満ちています。多くの素晴らしい仕事ができる当社を求職者の方々にも選んでいただけるよう対外的な発信も強化していきたいです。